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池松壮亮、浅野忠信演じる写真家・深瀬の助手役に『レイブンズ』新キャスト発表

cinemacafe.net / 2024年10月9日 12時40分

浅野忠信主演最新作『レイブンズ』に古舘寛治、池松壮亮、高岡早紀の出演が発表され、スチール写真とコメントが解禁となった。


第37回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now部門」に正式出品されている本作は、伝説の写真家・深瀬昌久と妻・洋子の波乱万丈の50年愛を、実話とフィクションを織り交ぜて大胆に描いたダークでシュールなラブストーリー。


古舘寛治は、浅野演じる深瀬の父親の深瀬助造役。北海道で老舗写真館を経営し、戦争で心を病み、息子に厳しく接する複雑な心情を抑えた演技でみごとに表現。


池松壮亮は写真家・深瀬の助手・正田役。1960年代から晩年まで、公私ともに師を支え深瀬がアル中になっても見捨てなかった、という役どころ。深瀬のぎりぎりの精神を支えたリスペクトを、池松はやわらかな演技で表現した。


高岡早紀は深瀬の行きつけの新宿ゴールデン街のバー「南海(なみ)」の店主。泥酔する深瀬を見守りつつ、写真家としての才能を信じ続ける。懐深い役を知的かつエレガントに演じた。


浅野が演じた伝説の写真家・深瀬昌久はカラスを執拗に撮り続けた代表作《鴉》(英:《Ravens》)は世界の写真史にその名を刻み、世界的にも高い評価を受け続けている。天賦の才の一方で、心を閉ざし、闇を抱えていた。それは異形の<鴉の化身>として現れ、芸術家への道を容赦なく説く。


深瀬の最愛の妻であり最強の被写体であった洋子役は、本作で海外合作映画初挑戦となる瀧内公美。深瀬の被写体にとどまらず、夫を闇落ちから守ろうとする、パワフルな存在感を発揮する。


マーク・ギル監督&新キャストよりコメント到着


●マーク・ギル監督


古舘寛治について:
イギリスで公開された彼の作品はたくさん見ています。彼が助造の役を引き受けてくれたときはとても嬉しかった。寛治は深瀬の父親像に真に迫る迫力を与えてくれました。他のキャストと同様に私の脚本を彼自身のものにしてくれました。私は俳優たちがそのように脚本を自分のものにしてくれるのがとても嬉しいのです。


池松壮亮について:
欧米の多くの観客と同様に池松さんを初めて観たのは『ラスト サムライ』でした。彼は小さいころから偉大な俳優になると誰もがわかっていました。池松さんは正田というキャラクターに温かさを与えてくれた。それは深瀬がたびたび陥る負の状態を際立たせたのです。


高岡早紀について
実際の南海さんはエレガントでとても格好いい女性です。なので、高岡さんは完璧な選択でした。また、私は映画に登場するすべての女性キャラクターに深瀬を畏れ敬って欲しくなかった。高岡さんは持ち前の知性でそこのところを上手に表現したと思います。


●古舘寛治


いつも同じことを言ってるが、自分が参加した作品を客観的に観ることは難しい。しかし『レイブンズ』はとても楽しく観ることができた。
外国の監督が日本で日本人の映画を撮るのはとても難しいに違いない。自分の理解しない言語だけでなく、知らない慣習や文化まで撮る必要があるからだ。しかし『レイブンズ』は日本人監督にはないセンスをしっかりと作品から醸しながらも、ちゃんと日本人を描いていた。
破滅的芸術家、深瀬昌久を余計なものを足すことも引くこともなく描きながら、ただの伝記に終わらずに、ギル監督がなぜ彼を映画にしたかったのかが最後にしっかり伝わってきた。いい映画です。ぜひご覧ください。


●池松壮亮


『レイブンズ』という素晴らしい作品に参加できたこと、とても光栄に思っています
深瀬昌久さんの人生と死生観を、静かに見つめるマーク・ギル監督の知性と勇気に感銘を受けました。その瞳を通した美や精神性は、静謐でクールでとても深い余韻をくれました。
深瀬さんの隣で長年を過ごした相棒のような役を演じさせて頂きました。
浅野さんとの共演はとても瞬発的で感覚的で愉快なものでした。
浅野さんと深瀬さんの時代を越えた奇跡の邂逅を特等席で見せてもらえて、とても幸せな時間でした。


●高岡早紀


浅野さんとは30数年ぶりの共演なので、再会はとても感慨深いものがありました。海外の監督が、日本人のカメラマンの生涯を描いている作品なので、客観的な感覚が、この作品を更に興味深いものにしてくれているのではと思います。


『レイブンズ』は2025年3月よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて公開。



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