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レディー・ガガ、『ジョーカー2』謎の女性リーの“ピエロメイク”に込めた思い「本当に強烈でした」

cinemacafe.net / 2024年10月11日 19時0分

孤独だが心優しい男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”へと変貌を遂げていくドラマを描き、世界中を騒然とさせた『ジョーカー』。その物語の2年後が舞台となる、続編にして完結編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(通称『ジョーカー2』)がついに公開された。


本作でジョーカーの狂気に魅了されていく謎の女性リーを演じたレディー・ガガが、リーというキャラクターについて、また強烈な印象を残す圧巻のピエロメイクについて語った。


州立病院に収監されながら裁判を待つジョーカーこと、アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)。コメディアンを夢見ていた純粋で心優しい男は、理不尽だらけの社会と自らの不遇に怒りを募らせ、悪のカリスマ<ジョーカー>へと変貌、抑圧され虐げられている人々の代弁者として時代の寵児となっていた。


前作『ジョーカー』の大ファンだったというレディー・ガガは、続編となる本作への出演にあたり「アーサーの残りの物語を語る手助けをしたかった」と明かしている。閉鎖病棟でリーと出会ったジョーカーことアーサーは彼女に惹かれ、リーも彼の狂気に魅了されていく。「自分はもう1人ではない」と思うようになっていくのだ。


「この映画をやりたかった大きな理由のひとつ」とレディー・ガガが言及するのは、キャラクターたちの二面性だ。「アーサーは、こういったものすごくパワフルなキャラクターですが、普通の日常生活では、完全に脇に追いやられてしまう」人物。しかし、その一方で、「ジョーカーは、彼から目を離すことができなくなる人なんです。彼が部屋にいると、彼がその部屋を支配してしまいます」。


「それが同じ人間であることに変わりはありません。彼自身の考え、彼の存在感は完全に変化するんです。そして私にとって、リーにとって、この映画でその変化が起こるときについても、私たちはたくさん話し合いました」という。


また、「自分のアイデンティティをいかに武器にしてコミュニケーションを取るか」、人々が前作に夢中になった理由はそこにあるとレディー・ガガは分析する。


“マザーモンスター”を自称するアーティスト“レディー・ガガ”もある意味、彼女自身がクリエイトしたもう1人の自分だ。「リーを作り上げることはとても楽しかったし、また、チャレンジでもありました。そして、私は、彼女の中にはたくさんのものを詰め込みました」と語るように、リーというキャラクターにはレディー・ガガ自身のストーリーや経験が反映されたようだ。


「私が自分の音楽のキャリアで作り上げたものは、多くの点で完全な反抗だったんです。それは私の人生における偉大な反抗のようなものでした(笑)」とレディー・ガガ。「リーは本当に複雑なキャラクター」としながらも、人々が好き勝手に「あなたが何者であるか」を語ろうとするなら「最も自由な感情は、それに反抗すること」と断言する。


「だから、彼女の反抗と同じように、それは私個人と関係していると言えます。でも、また私はステファニー(本名)でもあり、ガガでもあります。私はその両方なんです。そのどちらも偽りではありません。それは皮を被っているようなものなんです。あるいは変身するんです。人々はそういったことをいつもしていると思います。ただ、そのやり方が違うだけで」。


こうした“変身”に大きな影響を与えるのが、レディー・ガガ自身もステージ上で体現してきたメイクアップだ。劇中にはリーがアーサーにピエロメイクを施すシーンや、自らピエロメイクを試すリーの姿が印象的に登場する。


ピエロのメイクについて「強烈でした。本当に強烈でした」とレディー・ガガ。「いつもステージでメイクの実験をしている私でさえ。私はリーにたくさんの意味を込めていたので、そのメイクが何を意味するのか分かっていました」と改めてふり返る。


「それはジョーカーから派生したものなんです。リーのメイクは彼への執着から来ているんです」と続け、また、「ジョーカーにメイクを施すのもとても楽しかった。私はずっと、あのシーンはパワフルだと感じていました自分が幸せになるために、彼女は、彼が強くなると感じるものを武器にするんです」と語る。


「音楽、映画、ステージ・パフォーマンス、メイク、ファッション、これらが私のコミュニケーションの手段」であり、「私がクリエイトしたキャラクターはすべて、私の音楽に影響を与えます」とも語るレディー・ガガ。現に、本作のリーにインスパイアされたコンセプトアルバム「Harlequin」も発表され、話題を呼んでいる。


「彼女はアーサーも愛していた」とレディー・ガガが常に信じて演じたリーが、<ジョーカー>に与えた影響とは…? ジョーカーとは一体、何者なのか…? 彼の物語の完結を見届けてみてほしい。


『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は全国にて公開中。日本語吹替版・字幕版同時上映<Dolby Cinema/ScreenX/4D/ULTRA 4DX/IMAX>。


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