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異様で美しい、恐怖の映像世界へ…『シビル・ウォー アメリカ最後の日』アレックス・ガーランド監督作品5選

cinemacafe.net / 2024年10月14日 12時0分

『ミッドサマー』『ムーンライト』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、いま世界を席巻する気鋭の映画スタジオ「A24」が史上最大の製作費を投じ、アメリカで起きる内戦を描いた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』。日本でも高い関心を集め大ヒット中の本作の脚本・監督を手がけた、イギリス出身のアレックス・ガーランド作品に注目した。


長編監督4作目にあたる本作『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は日本公開を迎えると、週末動員ランキング初登場1位&洋画作品1位を獲得。メジャー作品以外の洋画実写作品が首位を獲得するという、異例の快挙を果たした。


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

公開前からSNSを中心に大きな話題となっていた全米では2週連続1位を獲得する大ヒット。IMAXほかプレミアムラージフォーマットを含む3,800スクリーンで上映され、若年層を中心に動員を集めた。


舞台となるのは、独裁的な大統領が憲法を改正して任期3期目に突入し、連邦政府から19の州が離脱、FBIが解体された“近未来”のアメリカ。カリフォルニア州とテキサス州が同盟した【西部勢力】と政府が指揮する【正規軍】による内戦を、4人の戦場ジャーナリストの目線から描いている。


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

近未来のいつかどこかで起こり得る、遠いようで身近な出来事を説得力をもって描く手腕には定評があり、また現実と地続きでありながら、異質なまでに美しい色彩や音楽による違和感で恐怖や心理的混乱を増幅させる独特の映像世界を持つガーランド監督。今回は、そのフィルモグラフィーから5作品をピックアップした。


アカデミー賞視覚効果賞、A24作品『エクス・マキナ』脚本・監督


レオナルド・ディカプリオ主演、ダニー・ボイル監督『ザ・ビーチ』の原作者で、ウイルスが蔓延した終末のロンドンを描いた『28日後…』、真田広之も出演した『サンシャイン2057』、カズオ・イシグロ原作の映画『わたしを離さないで』などの脚本で知られたガーランドの長編監督デビュー作。


世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマー、ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、社長のネイサン(オスカー・アイザック)が所有する山間の別荘で、女性型ロボット“エヴァ”に搭載された世界初の実用レベルとなる人工知能のテストに関わることに…。


エヴァ役のアリシア・ヴィキャンデルは本作でブレイク、A24も注目を集めるきっかけの1作となった。アカデミー賞脚本賞、視覚効果賞にノミネートされ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『マッドマックス 怒りのデスロード』などを抑えて視覚効果賞を受賞。


Amazon Prime Video、U-NEXTほかにて配信中。


ベストセラーを映像化『アナイアレイションー全滅領域ー』脚本・監督


原作はアメリカ出身のSFファンタジー作家、ジェフ・ヴァンダミアによる大ベストセラー小説「サザーン・リーチ」シリーズの1作目「全滅領域」。


生物学者で元兵士のレナ(ナタリー・ポートマン)は、夫ケイン(オスカー・アイザック)が意識不明の昏睡状態になった真相を探るため、米国の海岸地帯で拡大を続ける謎の生態領域“エリアX”の調査に自ら向かう。


レナに同行する調査隊のメンバー役にはテッサ・トンプソン、ジーナ・ロドリゲス、ジェニファー・ジェイソン・リーら。ガーランド作品の常連ソノヤ・ミズノも出演。


Netflixほかにて配信中。


TVシリーズ「DEVS/デヴス」脚本・監督


シリコンバレーのIT企業アマヤの若いエンジニア、リリー・チャン(ソノヤ・ミズノ)は、恋人の不審な死は、アマヤCEOのフォレスト氏(ニック・オファーマン)と極秘開発部門である“DEVS”が関係していると確信し、真相を追究していく。


『エクス・マキナ』でAI搭載ロボットのキョウコ役を演じ、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』にも出演しているソノヤ・ミズノが主演。『シビル・ウォー アメリカ最後の日』には今作からケイリー・スピニー(ジェシー・カレン役)、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン(サミー役)、ニック・オファーマン(米大統領役)らが出演。


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

ディズニープラス スターにて配信中。


A24作品『MEN 同じ顔の男たち』脚本・監督


心の傷を癒すためイギリスの田舎街を訪れたハーパー(ジェシー・バックリー)を待っていたのは、豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリー (ロリー・キニア)。だが、少年、牧師、警察官など街で出会う男たちは皆ジェフリーと全く同じ顔をしていた…。


別荘として貸し出されていた家を、ガーランド監督と長くタッグを組んできたプロダクション・デザイナーのマーク・ディグビーとセットデコレーターのミッシェル・デイが“落ち着いていながら寒々しさが漂う場所”として作り替え、異様な世界を後押し。


Amazon Prime Video、Hulu、U-NEXTほかにて配信中。


ダニー・ボイル監督と再タッグ『28年後…』脚本・製作


『28日後…』 (C)APOLLO

キリアン・マーフィー主演で人を凶暴化させるウイルスが蔓延した世界を描いた2002年の『28日後…』、2007年の『28週後…』の続編が、『28 Years Later』(原題)として製作中。3部作になるといわれている。


『28日後…』で監督&共同脚本を担当したダニー・ボイル監督とガーランドが、再び監督&脚本家としてタッグ。ジョディ・カマー、アーロン・テイラー=ジョンソン、レイフ・ファインズらが出演し、マーフィーも帰還する。


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。


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