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永瀬正敏が撮影&セレクト、井浦新&水原希子ら映画『徒花』の世界を表現する写真一挙解禁

cinemacafe.net / 2024年10月16日 18時0分

井浦新主演、甲斐さやか監督の日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』の公開を控え、甲斐監督の圧倒的な世界観を写真で表現した“写真家・永瀬正敏”撮影、セレクトによる写真32点がシネマカフェに到着した。


本作は甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品。また75年の歴史を有するフランスの国立映画映像センターCNCの対象作品となり、これまで深田晃司監督『淵に立つ』『よこがお』や早川千絵監督『PLAN75』などが選出されている。


国家により、ある“最新技術”を用いて“延命治療”が推進された、そう遠くない現代。一定の階級より上の人間たちが病に侵されたとき、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供されたら? そして、病の身代わりになってくれたら? 甲斐監督が命の問題作を現代に解き放つ。


本作に出演し、スチールカメラマンとしても参加した永瀬。解禁された写真は、主人公・新次役を演じる井浦や、新次の心のケアをする臨床心理士・まほろ役を演じる水原希子。



謎に包まれた“海の女”役を演じる三浦透子、ピアニスト役の甲田益也子、新次の母親役・斉藤由貴の姿が捉えられており、甲斐監督が解き放つオリジナルな世界観を永瀬の視点で捉えた写真となっている。


永瀬は、当時「最初に出演でお話を頂いた時に、“写真も撮影していただけませんか”とご相談をいただき、非常に嬉しくて、“是非、やらせてください”と快諾したんです」と喜ばしい依頼だったと明かす。


いずれも甲斐組の類をみないクリエイティビティや、撮影中の空気感が伝わる、繊細で美しい写真。


撮影中のエピソードとして、永瀬は「山の中で、井浦さんと水原さんが“あるシーン”を撮影している時、僕は邪魔にならないところで、ライティング等のセッティングをしていたんです。そしたら急に怒鳴り声が聞こえてきたんです。現場で何か起こったのか、と思ったら、今度は女性の声が聞こえました。そこで『あ、これはシーン(演技)の叫び声なんだ』と気づきました。その後、甲斐監督から『感情を出すところが変更になった』と聞きました」とふり返る。


「同業者なので分かるのですが、あの叫びはお芝居の叫びではなく、2人の魂の叫びでした。準備段階で撮影させて欲しいイメージはあったのですが、2人の叫び声を聞いた瞬間、全然違うイメージが湧いてきて、“このイメージでも撮らせて欲しい。”と思ったんです、甲斐組にはそういう瞬間、魅力があるんです」と、撮影中に受けたインスピレーションがリアルに写真に表現されていると語っている。


『徒花 -ADABANA-』は10月18日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。



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