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渡辺謙『ライオン・キング:ムファサ』超実写吹替版のキロス役に

cinemacafe.net / 2024年10月21日 21時15分

本日10月21日(月)、映画『ライオン・キング:ムファサ』超実写吹替版のヴィラン・キロスの声優として、渡辺謙がイベントで初お披露目され、ムファサ役の尾上右近が駆け付けた。


超実写版『ライオン・キング』で、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王。彼の命を奪い、ヴィランとして強烈な存在感を放ったスカー。 最新作では、親と生き別れ孤児となったムファサが、のちにスカーとなる若き王子タカと出会い、ふたりの運命が大きく動き出す。


主人公ムファサを右近、タカを松田元太(Travis Japan)が演じるほか、MARIA-E、吉原光夫、和音美桜、悠木碧らの参加も発表されている本作。


そんな中、最新作の舞台となるサバンナの世界観で彩られたスペシャルステージで、ムファサとタカを追い詰める“冷酷な敵ライオン”・キロスの超実写吹替版声優がお披露目された。


孤児から王へ自身の力で運命を切り拓くムファサと、王の血筋を受け継ぐ弟・タカ(若き日のスカー)の運命を左右する、重要キャラクターとなるキロス。ディズニー映画初参加の渡辺は、「ディズニー作品は子供たちが小さいころからレーザーディスクでほぼ全作品持っていて、子供たちに見せていた。素晴らしいエンターテイメント、楽曲、映像はもちろん、必ずそこに人生のアイロニーや無常観が描かれているのがディズニー作品の魅力」と語り、役どころについて「悪役と捉えられるが、キロスの群れは社会から疎外されている」と説明。「この物語は、キロスの群れとムファサの群れとの対立軸の話。今の世の中でも社会から疎外されている中で必死に生きていこうとする人たちがいて、共通する部分がある」と共感できるキャラクターだと熱く語った。


今回、オーディションで勝ち取ったという渡辺は、ヴィランを演じることになった気持ちを問われ、字幕版でキロスを演じるマッツ・ミケルセンについて触れ、「マッツ・ミケルセンが独特で素晴らしい俳優なので彼がどういう風にこの作品を捉えて演じたのかとても興味を持ち、キロス役を演じてみたいと思った」とコメント。「正義と悪をきちっと色分けした方がエンターテイメントの映画としては良いかと思ったら、マッツ・ミケルセンはその微妙なところを狙って演じられていた。それに影響を受け、キロスはただの悪役ではなく、彼が守ろうとしているものに対してぶつかってきたものを跳ね飛ばしていくという役にしようと思いました」と話す。


前作に続く大きな見どころのひとつとなりそうなのが、珠玉のミュージカルナンバー。最新作の音楽を手掛ける巨匠リン=マニュエル・ミランダは、かつて渡辺が主演したブロードウェイミュージカル「王様と私」を鑑賞するなど、渡辺とも親交もある。作品を共にする感想について問われると、「こんなややこしい音楽を作る方とは知らなかった(笑)。劇中の音楽はアフリカのビートが効いたノリのいい音楽で、キロスのキャラクターとどのように整合性を持たせればいいかわからなかった。なのでマッツの歌を参考に聴くと結構ねっとりしていて、テイストはキャラクターを引きずって行かないといけない、とリセットさせてもらった」と明かした。


またこの日は、右近がサプライズ登場し、ライオンを意味するとも言われている「獅子舞 嘉例(カリー)」もステージ上に姿を現し、一夜限りの「獅子舞」の演舞が披露された。


さらに、映画をイメージしたスペシャルケーキで、65歳の誕生日を迎えた渡辺を祝福した。本作は現在絶賛収録中ということで、渡辺は改めて「友情や愛の話というエンターテイメントだが、人生の深いところに触ってくる瞬間がある素晴らしい作品になると確信しています。きっと大人の方も喜んでいただける、どんな世代の方でも楽しんでいただける作品になっていると覆います」とコメントし、右近も「壮大な愛がテーマの映画でたくさん感動していただけると思います」とメッセージを贈り、イベントは終了した。


『ライオン・キング:ムファサ』は12月20日(金)より全国にて公開。


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