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田中圭&門脇麦&高畑淳子ら出演 舞台「陽気な幽霊」上演

cinemacafe.net / 2024年10月30日 12時10分

20世紀を代表する劇作家ノエル・カワードのウェルメイド・コメディ「陽気な幽霊」が、熊林弘高演出×田中圭主演で上演されることが決定した。


本作は、1941年7月にロンドンのピカデリー劇場にてウエストエンド初演、5年間で1997回連続上演記録を達成し、1945年にはデヴィッド・リーン監督により映画化もされた。その後も今日に至るまで、世界各地の劇場で繰り返し上演され、2020年には再び映画化。ノエル・カワードの喜劇の最高傑作と言われている。


喜劇を中心に四十数篇の戯曲を書き、その代表作のひとつが本作。第二次世界大戦中のロンドン大空襲で、数々の死と破壊に直面した経験を基に、6日間で書き上げた。


戦時中に幽霊を題材にしたコメディを上演することに否定的な意見が多かったものの、その予測を裏切り、多くの熱狂的な観客に迎え入れられた本作は、幽霊も生きている人間も同じ存在という、ノエル・カワード独特の人間観を描いている。


演出は、「おそるべき親たち」で毎日芸術賞千田是也賞を受賞(作品は、文化庁芸術祭演劇部門大賞を受賞)した熊林氏。「Tribes トライブス」「夜への長い旅路」「かもめ」に続き、4作目の熊林演出舞台となる田中圭が演じるのは、作家チャールズ・コンドマイン。


「約9年ぶりに熊林さんの演出でご一緒させていただきます!最初に脚本を読んだ時に熊林さんらしくない戯曲だなとワクワクしました」と作品の印象を語った田中は、「熊林さんとは久々なので、成長している姿を見せられたらいいなと。楽しんで臨ませていただきます」と意気込んだ。


また、チャールズの元妻であり、幽霊となって姿を現すエルビラ役を若村麻由美、チャールズの2番目の妻ルース役を門脇麦、舞台ではアンジェラ・ランズベリー、映画ではジュディ・デンチが演じた霊媒師アーカティ夫人役を高畑淳子、かかりつけの医師ブラッドマン博士役を佐藤B作、ブラッドマン夫人役は実際の妻であるあめくみちこ、メイドのエディス役を天野はなが務める。


一風変わった霊媒師のもと、夫をめぐり、新旧2人の妻の嫉妬と意地がうずまくブラックコメディ。豪華キャストにより、新たな解釈で生まれ変わる。


ストーリー

1941年、イギリス・ケント州にある小説家チャールズ・コンドマイン(田中圭)の自宅の居間。チャールズは再婚した妻ルース(門脇麦)と暮らしている。新しく雇ったメイドのエディス(天野はな)が不慣れで準備がままならないが、チャールズは小説の取材をしようと霊媒師アーカティ夫人(高畑淳子)を呼んで、かかりつけの医師ブラッドマン(佐藤B作)とその夫人(あめくみちこ)を招待し、降霊会を催した。

霊は現れず、アーカティ夫人はイカサマだという結果に終わったが、客が帰った後、7年前に亡くなったチャールズの先妻エルビラ(若村麻由美)が幽霊となり姿を現す。しかしエルビラの姿はチャールズにしか見えず、ルースはチャールズが酔っていると思いこみ、一方でチャールズは先妻がいると言い張る。

エルビラはチャールズとルースの間に色々とちょっかいを出し、それは徐々にエスカレートして夫婦の間に諍いが生じ、やがてとんでもない結果を招いてしまう――。


舞台「陽気な幽霊」は2025年5月シアタークリエ、6月梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、福岡市民ホール中ホールにて上演予定。


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