『リング』『呪怨』を観て育った!『バーン・クルア』タイ“家系ホラーの巨匠”がホラー愛を語る
cinemacafe.net / 2024年11月23日 14時0分
タイ発の大ヒットサスペンス・ホラー『バーン・クルア 凶愛の家』が、ついに日本で公開を迎えた。本作でメガホンをとったタイ“家系ホラーの巨匠”と呼ばれるソーポン・サクダピシット監督が、ホラー映画のアイディアの源について明かした。
タイ国内で公開されるや、同時期公開の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』などのハリウッド大作を押しのけ3週連続NO.1の興行収入を記録した本作。
ソーポン・サクダピシット監督は、2004年に脚本を手掛けた映画『シャッター』が国際的に大きな反響を呼び、ハリウッド版をはじめとする多くのリメイク作品が製作された。そして、2011年に監督デビューとなった映画『ラッダーランド/呪われたマイホーム』では、タイのアカデミー賞と呼ばれる<スパンナホン賞>で作品賞・脚本賞を含む6部門に輝き、記録的大ヒット作となった。
タイ“家系ホラーの巨匠”「怖さというものは“人間”から来る」
『ラッダーランド』も高級住宅地“ラッダーランド”に憧れのマイホームを購入した家族の周りで不気味な現象が続出して…といった“家”を題材にしたホラー作品。タイでは“家系ホラーの巨匠”とも呼ばれているソーポン・サクダピシット監督だが、最初から“家”を題材にした映画を撮ろうと考えていたわけではなかったそうだ。
監督は、「怖さというものは“人間”から来ると思っていて、その“人間”は色々な場所と深い繋がりがあると思っています。例えば自分の家だったり、プールだったり、学校だったり…人間と不動産というのは切っても切り離せないものだと思っています。だから、不動産からアイデアが湧いてくるのではないなと思います」と多くの“家系ホラー”を手掛ける理由を明かす。
タイでは貸家トラブルが多く、本作『バーン・クルア 凶愛の家』はそういった数々の実際の事件から着想を得た作品なのだが、監督は「自分の家を貸すわけですが、その借り主がどんな人物なのか全くわからないところが面白いなと思いました。そして、どんな借り主が自分にとって怖いだろうと想像し、新興宗教をやっている人たちが借り主になったら怖いのではないかと思ったのです」と語り、本作でも日常に潜む“人間”の恐怖を映し出す。
タイと日本のホラー映画の関係
タイでは、幽霊にまつわる逸話がたくさんあり、ホラー映画も非常に盛んだ。監督は「タイにはホラー映画になるアイデアや素材がそこら中にある」と語っている。
ヨーロッパでは“悪魔”が描かれることもしばしばあるが、対して日本やタイのホラー映画では文化的な死生観からか“幽霊”や“怨霊”の存在、そして死後の世界や亡くなった人の魂への恐れなどが描かれることが多く、タイのホラー映画は日本の観客もより共感ができる内容となっている。
幼少期からたくさんのホラー映画を観て育った監督だが、のちに中田秀夫監督の『リング』(1998)や清水崇監督の『呪怨』(2000)などをみて、日本のホラー映画が好きになったと明かす。「幽霊のキャラクターがとても魅力的で、映画自体の雰囲気が素晴らしく、特に日本のホラー映画が大好き」と“ジャパニーズ・ホラー”愛も語る。
そして最後に、日本の観客へ向け、「日本のホラー映画好きな皆さん、ぜひこの映画を映画館でご覧ください。やっぱり映画館で見ることで、この特別な雰囲気、それからこの映画の味わいを経験できると思います。ぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。
『バーン・クルア 凶愛の家』はシネマート新宿ほか全国にて順次公開中。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
中島健人、“タイホラー”の魅力迫る ヒットメーカー・バンジョン監督を直撃「日本の役者として大きな経験」
ORICON NEWS / 2024年12月23日 12時0分
-
映画『不思議の国のシドニ』監督インタビュー「日本では死者との繋がりが日常的に感じられる」
ガジェット通信 / 2024年12月21日 17時0分
-
永野芽郁 共演した佐藤健と“シンクロ”映画撮影中に一番驚いたこととは…
スポニチアネックス / 2024年12月14日 16時16分
-
独断と偏見で「2024年のホラー映画ランキング」を作成してみた。年末に映画館で見るならぜひ第3位を
オールアバウト / 2024年12月7日 20時35分
-
映画レーベル「NOTHING NEW」がホラー映画脚本賞「NN0000」を開催 テーマは「本当に怖いもの」[ホラー通信]
ガジェット通信 / 2024年12月4日 23時0分
ランキング
-
1《女性に解決金9000万円》中居正広を支えていた薬指に指輪の“10年愛”パートナー…トラブル前後で打ち明けた「お酒を飲まないと女の子と話せない」状態
NEWSポストセブン / 2024年12月26日 16時15分
-
2「残酷すぎる」源田壮亮、衛藤美彩を泣かせた“愛妻家アピール”不倫で剥がれた化けの皮
週刊女性PRIME / 2024年12月26日 16時0分
-
3ホラン千秋 「Nスタ」卒業を涙で報告 来年3月 17年から出演 理由は…「泣かせないでよー」絶叫も
スポニチアネックス / 2024年12月26日 17時48分
-
4中居正広騒動に「上納システム」の指摘、失態続きのフジテレビに問われる説明責任
週刊女性PRIME / 2024年12月26日 16時30分
-
5中山美穂さんの役柄を妹・忍へバトンタッチ 香取慎吾主演のフジ「日本一の最低男」 2・6放送の第5話から
iza(イザ!) / 2024年12月26日 16時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください