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「衣装で物語を伝える」『ホワイトバード』スタッフが語る衣装&美術製作の裏側

cinemacafe.net / 2024年12月6日 16時0分

『ワンダー 君は太陽』の続編『ホワイトバード はじまりのワンダー』の製作秘話についてスタッフが語るコメントが到着。衣装と美術製作のこだわりについて明かした。


本作の衣装を手掛けたのは、ジェニー・ビーヴァン。これまでに『眺めのいい部屋』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『クルエラ』で、3度アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞している名デザイナーだ。


ジェニー・ビーヴァンは、本作での衣装選びのポイントについて「監督は、衣装に説得力と現実味を求めていました。俳優たちが鮮明に映し出されるよう、控えめな色調を希望していたのです。色がないわけではなく、優しい色合いを大切にすること。その手法は、以前、彼と一緒に手がけた『プーと大人になった僕』でも用いたものです」と映画の世界観を支える色づかいのこだわりを語った。


また、マーク・フォースター監督との仕事については、「彼はストーリーテラーとして驚くべき才能の持ち主。そして私も、彼と同じことをするのが大好き。つまり、衣装で物語を伝えるということです。本作は、キャスティングがとにかく素晴らしい。俳優たちが衣装を着るたびに、『わあ、似合う!』と感動したんです。衣装合わせでその作品がうまくいくかどうかが分かるんです」と監督を称賛しつつ、衣装デザインの醍醐味を語った。


本作で、幼い頃のサラを救ったジュリアンの母ヴィヴィアンを演じたジリアン・アンダーソンも、ビーヴァンの衣装に感激したひとり。


1回目の衣装合わせで、ビーヴァンが準備した衣装の全てが気に入ったと言うジリアン・アンダーソンは、「とにかく完璧でした。また、衣装の多くは、ビンテージで、彼女が選んだ衣装はすべて、そのトーンも色も質感もキャラクターを物語っている。私の役は、多くの場面でスエードのジャケットを着ているのですが、袖に手を通すと、無意識のうちに彼女に変身するんです」と役作りをも助ける衣装の力を絶賛。


また、製作総指揮のレネ・ウルフは、本作の洗練された照明デザインについて「絵画のような質」と評価。


原作者のR・J・パラシオも、「ヴィヴィアン(ジリアン・アンダーソン)とサラ(アリエラ・グレイザー)のシーンの照明に心を奪われました。陽の光が差していて、とても美しいんです。親密で、人間味や優しさに溢れていて、最高に美しい場面ができあがっています。フォースター監督にも伝えたのですが、フェルメールの絵画に命が吹き込まれたような光景でした」と、温かな光が生み出す映像美を称賛している。


『ホワイトバード はじまりのワンダー』は12月6日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。



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