王道&変わり種おすすめゾンビ映画!『ワールド・ウォーZ』『アナと世界の終わり』ほか8選
cinemacafe.net / 2025年1月5日 13時30分
ゾンビ映画新時代の幕を開けたともいえる『28日後…』(2002)のシリーズ最新作『28年後…』が2025年に公開されることが決定。この機会に2002年以降に製作されたゾンビ映画の中から、配信で観られる&近日公開のおすすめ作品をピックアップしてみた。
人気ゲームを独自解釈で映像化『バイオハザード』
言わずと知れたカプコンの世界的人気ゲーム「バイオハザード(英題は“Resident Evil”)」をポール・W・S・アンダーソン監督がのちに妻となるミラ・ジョヴォヴィッチを主演に映画化した記念すべき第一作。(ちなみに製作年は『28日後…』と同じ2002年)。
映画オリジナルの主人公・アリスが、研究施設で発生した「バイオハザード(ウィルス漏洩)」に巻き込まれ、特殊部隊の面々とともにゾンビだらけの施設から脱出をはかる、というストーリー。映画独自の設定を盛り込みながらもゲームの人気キャラクターも登場し、通算6作が作られる大ヒットシリーズとなった。
突然物陰から現れ、攻撃的に襲い掛かるゾンビをかわしながら進む様子は、ゲームのプレイヤーになった気分を味わえる。さらに施設内に張り巡らされた数々のトラップや、派手な銃撃戦などのアクションも見どころだ。
「バイオハザード」は本作だけでなく、Netflixドラマシリーズやアニメーションのほか、リブート版となる『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』など、多数映像化されており、その人気の高さは折り紙付き。「ゾンビ」を代表する王道作品と言えるだろう。
『バイオハザード』はU-NEXT、Netflixほか各種配信サービスにて配信中。
迫力のビッグバジェットゾンビ『ワールド・ウォーZ』
2010年にはドラマ「ウォーキング・デッド」が開始されたこともあり、まさに時代はゾンビブーム。かつてはレンタル店のホラーコーナーで好事家たちにひっそりと親しまれていた「ゾンビもの」も、2013年にはすっかりメインストリームに躍り出ることとなった。しかも主演・製作は大スター、ブラッド・ピットである。
本作の特徴をあげるなら、カークラッシュと集団パニックが巻き起こる冒頭から、とにかく圧倒的な「物量」。ゾンビの数が桁違い。凶暴性も半端ない。白眉は生存者居住区の防護壁をゾンビたちが人海戦術でよじ登る中盤のシーンだろう。CGの進歩によって実現した、ありえないほどの大量のゾンビがなだれ込む大迫力の映像は圧巻だ。
原作はマックス・ブルックによる2006年の同名小説だが、ストーリーや設定等は完全に映画オリジナルのものとなっている。
『ワールド・ウォーZ』はPrime Video、U-NEXTにて配信中。
新たなゾンビ時代の到来『新感染 ファイナル・エクスプレス』
ゾンビ映画と言えばその製作国の多くが欧米に集中しているが、2016年、韓国からその歴史を覆す一作が誕生した。
ある研究施設から漏洩した化学物質によって人間が凶暴化。釜山行の特急に乗り込んだ父娘は、襲い掛かる乗客から逃げ延びながら終着駅の釜山を目指すが…というあらすじ。
閉鎖空間である列車の中で縦横無尽に動き回るゾンビたちと、生き残りをかけた人間同士のサバイバルは、各国映画祭でも高い評価を受けた。
まるでダンスのような独特の動きと、特徴的なメーキャップはこれまでのゾンビ像を一新、多くのホラーファンを魅了。
さらに、朝鮮戦争の悲劇をなぞるようなストーリー展開や親子の絆を描いた物語は多くの観客から支持された。本作のヒットは、Netflixドラマ「キングダム」「今、私たちの学校は…」などを生み出すきっかけともなり、韓国産ゾンビは一つのコンテンツとして、あるいは一つのブランドとしてその地位を不動のものとした。
監督は、ヒットメーカーのヨン・サンホ。2020年には人気俳優、カン・ドンウォンを主演に迎え、続編となる『新感染半島 ファイナル・ステージ』が作られた。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』はU-NEXT、Netflixにて配信中。
邦画ゾンビの到達系『アイアムアヒーロー』
日本のゾンビも負けてはいない! 花沢健吾の人気漫画を野木亜紀子脚本、佐藤信介監督で映画化した本作は、R15+指定ながら興行収入16億円を突破する異例の大ヒットとなった。
冴えない漫画家の鈴木英雄(大泉洋)がゾンビパンデミックに立ち向かいながら成長していくというストーリーに、ショッピングモールでの籠城、人間同士の醜い争いといった王道展開が繰り広げられる。
一方で、派手なカーアクションや大量の血のりが投入されたクライマックスのバトルシーンなど、これまでの日本産ゾンビではあまり見ることのできなかったシーンも多い。
実は本作、撮影の多くが韓国ロケで敢行されている。カーアクションのシーンは工事中の高速道路が使われ、後半の籠城パートでは廃業したショッピングモールが使用されている。そのためセットでは出せない奥行きや臨場感にあふれ、洋画にも引けを取らない迫力のゾンビ作品に仕上がっている。
『アイアムアヒーロー』はPrime Video、U-NEXTほか各種配信サービスにて配信中。
ゾンビ×ミュージカル!異色の青春映画『アナと世界の終わり』
ライアン・マクヘンリー監督による短編映画「Zombie Musical」を基に長編化した青春ゾンビコメディ。イギリス郊外の小さな町でゾンビパニックが発生。辛くも生き残った高校生たちがゾンビと死闘を繰り広げながら歌って踊る、というミュージカル仕立てのゾンビ映画となっている。
本作で描かれるゾンビは、青春時代に立ちはだかるまさに「障壁」そのものと言える。主人公のアナは小さな町を抜け出し、広い世界へ羽ばたきたいと願う典型的なティーンエイジャーだ。彼女はゾンビパニック=「世界の終わり」を通して、家族や幼なじみといった大切なものと別れを告げ、そして無理解な教師や学校という自分を縛り付けるものから解放されていく。
ゾンビ映画の体裁を保ちながらも、実のある青春映画になっているのも本作の見どころだ。
そしてなにより、オリジナル楽曲がとても良い!
『アナと世界の終わり』はU-NEXTにて配信中。
ゾンビ版「わたしを離さないで」『ディストピア パンドラの少女』
学校のような施設で教育を受ける子どもたち。だが彼らは椅子に拘束され、口元は頑丈なマスクで覆われている。なぜなら子どもたちはみな、ウィルスに感染していながらも思考力を保つゾンビ「第二世代」なのだ。
だが施設が襲撃されてしまい、唯一生き延びた第二世代の少女を連れて大人たちはゾンビが跋扈する街を抜けて安全地帯へと向かう…という、ゾンビ少女が主人公の変化球ゾンビ映画。
原作はM・R・ケアリーの長編小説で、「カズオ・イシグロmeetsウォーキング・デッド」とのコピーも話題となった。
ゾンビ対人類、だけではなく、大人対子ども、という対立軸によって、未来のために大人は何をすべきなのかという裏テーマも垣間見える。最後に主人公が取る究極の選択を、希望と見るか、絶望と見るか…。深い味わいを残す良作だ。
『ディストピア パンドラの少女』はU-NEXT、Huluにて配信中。
社会問題もゾンビで描けば爆笑コメディに!?『ゾンビボーダーランド~めざせ!アンデッドのいない国境地帯へ~』
舞台は近未来。クロアチア人だけが感染するゾンビパンデミックが発生し、生き残った者たちがセルビアの国境を目指す…というちょっと珍しい、クロアチア・セルビア合作のゾンビコメディ。
おふざけを感じる邦題(元ネタは『ゾンビランド』だろうか?)からは想像できないかもしれないが、バルカン諸国の複雑な事情を絶妙にコメディとして落とし込んでおり、民族対立や格差の問題を皮肉を交えて描いた社会派ゾンビ映画となっている。
不謹慎すれすれのブラックジョークは人を選びそうではあるが、こういった社会風刺にゾンビという題材はうってつけなのだろうと改めて思わされる一作だ。
『ゾンビボーダーランド~めざせ!アンデッドのいない国境地帯へ~』は、Prime Video、U-NEXTほか各種配信サービスにて配信中。
ゾンビになるのは人間だけじゃない!『ブラックシープ』
羊大国ニュージーランドからやって来たのは、遺伝子操作された羊が凶暴化して人間に襲いかかるという、まさかの羊ゾンビ映画。
かわいい羊が大挙して押し寄せるさまは、怖いというよりほのぼのしてしまうので、ホラーコメディとして楽しめる作品。羊恐怖症の主人公が奮闘するというストーリーもユニークで、羊に噛まれた人間が羊人間化するという意味の分からなさも最高。ただ血みどろ満載でゴア度が高いので、耐性のある人だけどうぞ!
2006年の作品だが、そのカルト的人気から2020年に日本で待望の劇場公開がされた。さらに、2025年には続編の製作が開始されると発表されており、いまだに根強い人気を誇っている。
『ブラックシープ』はPrime Video、U-NEXTにて配信中。
2025年もゾンビ映画が目白押し!
前述した『28年後…』のほかにも、子ども2人がゾンビパニックを生き延びる北マケドニア産ゾンビ映画『M 絶望の世界』、『ターボキッド』を手掛けた監督集団RKSSによる『ゾンビーズ』(いずれも未体験ゾーンの映画たち2025にて公開)、静謐な北欧スリラーを思わせる筆致で、愛する者の死と悲しみに向き合う様子を描いた異色作『アンデッド/愛しき者の不在』(1月17日公開)など、2025年も注目のゾンビ映画が続々と公開される予定だ。
時代とともに多種多様な作品が生み出されているゾンビ映画。今後も新たな傑作との出会いに期待したい。
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