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瀧内公美「脚本が本当に面白かった」 映画『敵』長塚京三&河合優実らが出演を決めた理由とは?

cinemacafe.net / 2025年1月18日 18時0分

『桐島、部活やめるってよ』『騙し絵の牙』の監督・吉田大八が筒井康隆の同名小説を映画化した『敵』から、主演の長塚京三、共演の瀧内公美、河合優実、黒沢あすかが、撮影をふり返り、本作への出演を決めた理由、そしてそれぞれの役作りについて語った。


実は、30代の頃にCM撮影にて吉田監督との仕事の経験がある長塚以外は、全員が吉田監督作品への参加は初。


長塚も映画では初のタッグとなるが、最初に吉田監督に会い、監督自ら手掛けた脚本を読んだ印象を「面白いだろうなと思いましたね」とふり返る。


長塚演じる主人公・儀助の妻、信子を演じた黒沢も、脚本と原作を読み、その面白さに「絶対出たい!」と思ったという。


ただ、最初に吉田監督と会った時点では、まだ出演が決まっていなかったという。それでも「とにかく悔いなく監督とお話できたから、私はもうどうなってもいいですと言ってその日はお別れしましたが、その後(出演の)お話をいただきました」と出演までの経緯と、熱い思いを明かした。


儀助の教え子である鷹司靖子を演じた瀧内は、本作への参加について「決め手は京三さん、(吉田)大八さん、そして脚本。この3つですね」と話し、「大八さんの作品に出ることは、役者として夢でした」と、吉田監督作品への想いを明かす。


さらに「脚本が本当に面白かったということもありました。作品を見ていただけるとわかると思うのですが、隙がない。こんなに面白い脚本の作品に出演できることは、ご褒美のような仕事という風に感じました」と脚本の面白さを絶賛する。


一方、バーで出会う大学生・菅井歩美を演じた河合は、出演を決めた理由として、吉田監督の「敵」の映画化に対する思いに心動かされたという。


「筒井康隆さんのこの小説を映画にしたいという(監督の)気持ち、自分からこの映画を動かしてみたいという気持ちが、熱量を持って企画書に書かれていて、そこがすごく素敵だなと思いました」と話した。


■「みんなすごいな」長塚京三が女優陣の役作りを称賛


また、それぞれの役作りについて問われると、瀧内は「私は(今まで)自分の主張が強い役が多かったのですが、今回の役は真逆。そういった意味では挑戦しがいがあって面白かったです。難しさというよりも、塩梅や間も含めて、大八さんの中に明確な画があり、そこに近づいていく作業の方が近かったかなという風に思っています」とコメント。


河合は「本当にあることなのかないことなのかわからないという要素は、(演じた菅井歩美は)3人の女性の中では一番薄いかもしれないと思います。(演じるにあたって)この人にも何かしら純粋な動機があると思ったので、すごく怪しい気があったり、儀助を誘惑するような色気があったり、そういうものを強いベクトルとしてあまり出す必要はないかなと思っていました」と演じた役への考えを明かした。


その点、黒沢は演じた信子についてあまり深く考えることはなかったと話し、その理由として「今まで家事、俳優業、家庭の中でもいくつもの顔を持って二十何年やってきて、その生活が儀助との関係では何かいい方向に作用するのではないかという、期待値の方が高まっていったという感じです」と自身の実生活での経験から役にも期待をもって臨んだという。


そんな共演陣の役作り、そしてその演技に、長塚は「みんなすごいなと思って。本当にいいお芝居を見せてくださいました」と力を込めて称賛を贈った。


本作は、第37回東京国際映画祭にて、東京グランプリ/最優秀男優賞/最優秀監督賞の3冠を達成。さらに、11月に行われた台北金馬映画祭の「Windows On Asia部門」にも選出、12月には上海国際映画祭の「Japanese Week」に招待されるなど、国内外で絶賛の渦を巻き起こしている。


さらに、3月16日(日)に香港で開催されるアジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード」においても作品賞・監督賞・主演男優賞(長塚京三)・助演女優賞(瀧内公美)など6部門でノミネートされている。


『敵』はテアトル新宿ほか全国にて公開中。



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