ジョン・ファヴロー『アイアンマン』で学んだ哲学

シネマトゥデイ 映画情報 / 2019年8月14日 8時15分

 事実、批判的な前評判を覆すかたちで『アイアンマン』は大ヒットを記録し、単なるコミックの実写映画としてではなく、世界中で新たなファンを獲得することに。その後も、トニー・スターク/アイアンマンを演じたロバート・ダウニー・JrとともにMCUは躍進を続け、10年以上の年月をかけて数々のヒーロー映画が生み出されてきたことは周知のとおりだ。

 そんなファヴロー監督には、映画界の現在はどう見えているのか。「現在、映画業界は激しく変化していて、かつて映画館での上映のために作られた作品も、今ではストリーミングのために作られている時代です。劇場で観る作品が減り、逆にそうしたコンテンツが劇場公開されるケースも増えるでしょう。そして、新たなストーリーテリングの機会があって、例えばMCUのように複数の作品を通してさまざまな物語を綴ることも、ストリーミングでのリミテッドシリーズのようなスタイルも可能です。形式によって、どんな作品がどう作られるかは大きく変わってきています」

 そんな状況に「ただ、僕自身は映画とともに育った人間なので、従来のような映画がなくなってしまうというのは、ちょっとガッカリすることでもあるんです。だからこそ、映画の歴史や文化を守るための方法を見つけないといけない」という。そのうえで「新しいストーリーテリングの方法やテクノロジーにオープンでもある方法も模索したい。『ライオン・キング』をたくさんの方が観にきてくれることで、さまざまな可能性が拓けるはずだと思っています」と力強く思いを口にした。(編集部・大内啓輔)

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