阿部サダヲ&中村勘九郎、主人公2人体制の大河 駆け抜けた1年

シネマトゥデイ 映画情報 / 2019年10月27日 6時0分

「いだてん」第47回より。金栗四三(中村勘九郎)と田畑政治(阿部サダヲ)

 大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(NHK総合・日曜20時~ほか)で、第1部の主人公・金栗四三(かなくり・しそう)と、第2部の主人公・田畑政治(たばた・まさじ)をそれぞれ演じた中村勘九郎、阿部サダヲが、1年にわたる撮影を終えた心境を語った。

 日本人初のオリンピック選手としてストックホルム大会(1912年)に出場し、「箱根駅伝」を創始するなど「日本のマラソンの父」と呼ばれた金栗(中村)と、ロザンゼルス(1932年)、ベルリン(1936年)両大会で、日本水泳陣を大躍進に導き、戦後、初のオリンピックを東京に招致した田畑(阿部)。2人がリレー形式で主人公を務める本作は、東京オリンピック開催(1964年)に至るまでの激動の近現代史を描く。

 中村は撮影を終えた感想を「1年半近く同じ人物を演じるのは、なかなか得られない経験でした。前半と後半で主人公が変わるところは大きな群像劇」だと思った、と語り「特に(田畑が主人公の)第2部で、久しぶりにスタジオに行くと、まだ発表されていない出演者たちが歩いていたりして、以前から出演陣は豪華でしたが、後半もさまざまなジャンルの人が集まって、まるで和製アベンジャーズだな」と感じたという。

 一方、阿部は「(劇中で)僕がクルッとまわってストップウォッチを押すポーズを、小学生たちが真似してくれていて、『まーちゃん(田畑の愛称)がんばれ』ってお手紙もいただくので、小学生のハートはつかんだのかなって思います」と意外な反響にうれしそうな表情。「なかなかお会いできない方とお芝居できたことや、もうご一緒できない方もいらっしゃって、ショーケンさんとお芝居できたことは、自分の中にずっと残るものですね」と、本作に高橋是清役で出演し、今年3月に亡くなった俳優・歌手の萩原健一さんとの共演シーンに思いを馳せた。

 劇中、金栗と阿部が対面するシーンも見られたが、阿部は「アスリートの金栗さんが第2部になると変わっていって、(競技)引退後、いいおじいさんになってからは可愛くて面白いんです。優しそうな顔をしながら(オリンピックへのこだわりから)ネチネチしたところもある。最終回には、2人だけのいいシーンがあるんですよね」と中村の方を見る。これに中村も「田畑さんとのシーンはいつも濃かった」と振り返り、「パリ大会の報告会で初対面して、田畑が嘉納治五郎先生(役所広司)に背負い投げで倒されるシーンだったり、立場は違えどオリンピックへの純粋な気持ちは同じなので共演も楽しかった」と続ける。「(第40回からの)最終章の台本を読んで、いつも、今の時代に田畑さんがいてくれたらなって。ストレートすぎるセリフがグサグサ突き刺さりながら、これだって思っていました」と田畑の歯に衣着せぬキャラに魅了されたようだ。

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