稲垣吾郎の『ばるぼら』も上映!今年の見どころは?【第32回東京国際映画祭】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2019年9月26日 18時42分

会見に登壇した脚本家の中島かずき、山田洋次監督、手塚眞監督、足立紳監督

 10月28日から開催される第32回東京国際映画祭(以下、TIFF)のラインナップ発表記者会見が26日、六本木アカデミーヒルズで行われ、その概要が明らかになった。

 日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭となるTIFFは1985年に誕生。今回で32回を数える。今年のコンペティション部門は世界各国から応募があった作品の中から厳選された14本を上映。日本からは、手塚治虫の異色漫画を稲垣吾郎、二階堂ふみ出演で映画化する『ばるぼら』と、濱田岳と水川あさみが夫婦役で共演する『喜劇 愛妻物語』の2作品が選出された。

 手塚治虫生誕90周年を記念し、息子の手塚眞監督の手で映像化された『ばるぼら』は、売れっ子作家の小説家・美倉が、自堕落な生活を送るばるぼらと出会うことから体験する愛と狂気の物語。タブーに挑んだエロティックでスキャンダラスな世界観で「映画化不可能」と呼ばれた作品を映像化している。

 手塚監督も「実は二人(稲垣、二階堂)の出演が決まるまで、たくさんの俳優にオファーしたんですが、その中で二人がやりたいと言ってくれた。彼らの勇気に感謝しています」と晴れやかな顔を見せると、「二人とも体を張ってやってくれたし、役になりきってくれた。監督としてこの二人で良かったなと思います」と絶賛した。

 今年も「特別招待作品」が充実。Netflixオリジナル映画『アースクエイクバード』ではアリシア・ヴィキャンデルの来日も決定しているほか、こうの史代原作の大ヒットアニメーションに新たなエピソードを盛り込んだ『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』もワールドプレミア上映が決定している。また、マーティン・スコセッシ監督がロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシという3人のオスカー俳優たちと組んだ『アイリッシュマン』や、トロント国際映画祭で観客賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』など、賞レースをにぎわせそうな作品もひとあし先に鑑賞できる。

 オープニング作品として上映されるのは山田洋次監督の『男はつらいよ お帰り 寅さん』。今年で50周年を迎える大人気シリーズまさかの最新作となる本作は、新撮された現代の映像と、4Kデジタル修復されたシリーズの「寅さん」の映像が融合する新たなる物語となる。山田監督も「出来上がった映画を観て、50年かけて作ったんだなというのがわかって。不思議な思いがします」と語ると、「渥美(清)さんは『山田さん、よくやったね』とニヤニヤ笑っているでしょうね」と続けた。

 今年の「JAPAN NOW」部門は大林宣彦監督特集。最新作『海辺の映画館−キネマの玉手箱』がワールドプレミア上映されるほか、『異人たちとの夏』『さびしんぼう』などが上映。「ジャパニーズ・アニメーション」部門では、東映動画(現・東映アニメーション)制作による日本初の長編カラーアニメーション『白蛇伝』の4Kデジタルリマスター版、出崎統が手掛けた『劇場版 エースをねらえ!』、大友克洋が自身のコミックを映像化した『AKIRA』を上映するほか、『ウルトラQ』を4K上映するプログラムも予定されている。(取材・文:壬生智裕)

第32回東京国際映画祭は10月28日から11月5日まで六本木ヒルズほかにて開催

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