『童貞。をプロデュース』“性行為強要”問題、配給会社が声明発表

シネマトゥデイ 映画情報 / 2020年1月21日 12時33分

 映画『童貞。をプロデュース』をめぐる一連の騒動について、配給会社・スポッテッドプロダクションズの代表取締役・直井卓俊氏が21日、声明を発表。経緯を説明するとともに謝罪した。

 『童貞。をプロデュース』は、松江哲明監督が2人の青年を“脱童貞”させようとプロデュースした2部構成のドキュメンタリー映画。2007年に公開された同作だが、2017年に映画の10周年を記念して行われた上映会の舞台あいさつで、出演者の加賀賢三氏は、撮影で性的な行為を強要されたと主張。当時されたことへの抗議として、監督に自身の性器をくわえるよう迫った。

 その後、松江監督と直井氏は連名の文書で加賀氏の主張を否定。しかし、昨年12月、加賀氏がこれまでの一連について語ったインタビュー記事がネット上に掲載され、騒動が再燃した。

 松江監督は「最近の加賀さんのインタビューを読んで、私が製作した『童貞。をプロデュース』の撮影、その後の上映を強引に進めてしまっていたことを改めて実感しました。加賀さんの気持ちを無視して、作品の完成、展開を優先してしまったことを、深く反省しています。申し訳ありませんでした」と謝罪。

 監督の謝罪を受け、直井氏も「2017年8月31日に松江監督と本作品の配給である弊社の連名で出した公式声明において、事実と異なる内容を発信してしまっていたことを厳粛に受け止め、心よりお詫び申し上げます」と声明を出していたが、今回あらためて経緯の説明と謝罪をするに至った。

直井卓俊氏のコメント全文

この度は、弊社の配給作品・映画『童貞。をプロデュース』(2007年公開)、それにまつわる、その後の様々な出来事について、皆様に不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。昨年末に加賀賢三くんとお会いし、対話をさせていただきました。配給会社の立場として、改めまして経緯の説明とお詫びを記させて頂きます。(「加賀さん」「加賀氏」という呼び名がどうも慣れず、文中では自分の中で一番しっくりくる「加賀くん」と言う呼び方で書かせていただきます。)

まず、僕が『童貞。をプロデュース』に最初に出会ったのは、一観客としてでした。アップリンクを辞め、フリーランスとして SPOTTED PRODUCTIONS を屋号として名乗り始めた頃で、加賀くんが出演した「パート1」が完成・上映されていた、第1回ガンダーラ映画祭でのギャラリーを使った特設の小さなスクリーンで上映されていた時です。
誤解を恐れずに言えば、当時、一観客の僕には劇中の加賀くんのとてもピュアで魅力的な姿に心を打たれ、同時代性に優れたポップで素晴らしい青春映画だと感じ、打ち上げの席で松江監督に声をかけました。当時はDVD化できる企画を探したりセールスの仕事をしたりしていた頃で、いつか可能性があればご一緒できたらいいですね、と言う半ば挨拶程度の会話だったと思います。

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