朝ドラ「エール」歌声も話題!柴咲コウのマルチな魅力が光る映画7選

シネマトゥデイ 映画情報 / 2020年8月1日 6時1分

 NHK連続テレビ小説「エール」で世界的なオペラ歌手・双浦環を好演し、その情感あふれる歌声に絶賛の声が寄せられている柴咲コウ。女優業だけでなく、歌手としても活動する彼女にとってまさにハマリ役と言えるが、最近では公式YouTubeチャンネル「'Les Trois Graces' Channel」を開設し、ホームセッションを開催したり、料理の腕前を披露したり、愛猫と自宅で戯れたり、さらには実業家としての活動をレポートしたり……一つの枠に収まらない多彩な一面を惜しげもなく発信している。今回は、そんな柴咲のマルチな魅力が輝く作品をセレクトしてみた。(文:坂田正樹)

『黄泉がえり』(2003)

 亡くなった当時のままの姿で死者が愛する人のもとに帰ってくる“黄泉がえり”という不思議な現象を描いたヒューマンファンタジー。本作で柴咲はRUIという伝説の歌姫を演じ、RUI名義でリリースした劇中歌「月のしずく」は大ヒットした。出演は野外コンサートで歌うシーンのみ。死んだとウワサされていたが、2年ぶりに新曲を発表し、さらに突然の野外ライブを開催するというかなりワケありの設定だ。出演時間も短く、会話をするシーンもないが、恋人のキーボード奏者に悲しげな視線を送りながら、最後の歌「月のしずく」に感情のすべてをぶつけるその姿は、歌手・柴咲コウの誕生を印象づけた。「逢いたいと思う気持ちは、そっと今、願いになる」……さまざまな黄泉がえりのシーンがフラッシュバックするなか、野外に響き渡る柴咲の魂の歌声が胸に突き刺さる。

『GO』(2001)

 金城一紀の小説を宮藤官九郎が脚色し、行定勲監督がメガホンを取った青春ドラマ。民族学校から日本の普通高校に進学した在日韓国人の杉原(窪塚洋介)は、ある日、友人のパーティーで同学年の桜井(柴咲)と出会い恋に落ちる。だが、思わぬところで差別の壁にぶち当たり、二人は距離を取るようになる。自ら杉原に声をかけ、不思議ちゃん全開で翻弄しながら、ここ一番で好き好きオーラを出しまくる桜井。その超ツンデレぶりは、まさに柴咲の真骨頂。本作の熱演で第25回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、第75回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞ほか、その年の映画賞を総なめにする。女優・柴咲コウを語るうえで、欠かすことのできない記念碑的作品だ。

『大奥』(2010)

 第13回手塚治虫文化賞を受賞したよしながふみの人気コミックを実写映画化した異色時代劇。男だけを襲う謎の疫病がまん延する江戸時代を舞台に、女将軍・徳川吉宗(柴咲)に仕える3,000人の美男子たちが“逆大奥”をめぐる愛憎劇を繰り広げる。時にはズバッと剛腕を振るい、時にはゆるりと侍や町民に思いを寄せる将軍を貫禄たっぷりに演じた柴咲。特に彼女に接近する侍・水野祐之進(二宮和也)にだけに見せる揺れる女心は、キリッとした普段のたたずまいとのギャップのせいか、ハートを一気に持っていかれる。歴史ファンタジー『信長協奏曲(のぶながコンツェルト)』では、信長の妻・帰蝶をこれまたキリリと演じているが、襖(ふすま)がサーッと開き、彼女がそこに立っているだけで画になる存在感はさすが。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の座長に抜てきされたのも腑に落ちる。

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