中村倫也、動物にも人にも「フラットでありたい」 不遇だった時代に学んだこと

シネマトゥデイ 映画情報 / 2021年1月6日 8時2分

中村倫也 写真:上野裕二

 動物写真家の岩合光昭が、世界の街角のネコを撮影するNHKの人気ドキュメンタリー番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」。その劇場版第2弾『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』(1月8日公開)で、俳優の中村倫也がナレーションを担当した。ネコを優しく見守るような語り口がなんとも心地よいが、中村自身、普段から街でネコを見かけると「何してるの?」とよく話しかけてしまうのだとか。岩合監督と話して共鳴したのは、「人間も動物も、同じ自然界を生きる者として見つめる視点」だという彼。本作のナレーション秘話と共に、「いろいろと諦めて、見栄やプライドを捨てた」という転機について語った。

「ネコに限らず、虫にも話しかけちゃう」

 本作は、2017年公開の『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』に続く、NHK BSプレミアム放送のドキュメンタリー番組の劇場版第2弾。写真家の岩合が自らメガホンをとり、ミャンマーのインレー湖では湖上に建つ小さな家にネコの家族とヒトの家族を、北海道の牧場ではたくさんの母ネコ、雄ネコ、子ネコたちを捉えた。

 ナレーションで心掛けたことを聞いてみると、中村は「ナレーターとして、お客さんと本編の間に立って、ガイドをしたり、寄り添ったり、説明したりという立ち位置ではあると思うんですが、普段から僕は、街で野良ネコを見つけたりすると『おい、何してるの?』とか話しかけたりしているので(笑)。今回のナレーションは、その距離感やテンションとほぼ変わらなかったような気がしています。僕、ネコに限らず、虫とかにも話しかけちゃうんですよ」とにっこり。「(劇中で)ネコたちが面白い行動をしていたら、フフッと笑ってしまった場面もあって」とリラックスして臨んだという。

 “癒やしボイス”とも言われる声色、穏やかな語り口も、本作との相性は抜群。「役者は声も大事ですからね。声やセリフまわしの工夫で、芝居が変わってくることもある。いろいろと使いこなせるように、あらゆる表現をやってきたからこそ、今がある」と声の表現力も磨いてきた今、「声のお仕事もまた機会があれば、ぜひやらせていただきたいですね」と意欲をのぞかせる。

動物との関わり方、朝ドラでミレーヌとの共演話も

 岩合監督の独特な視点から、ネコたちの生活や、それぞれの個性が浮かび上がっていく。中村は母親から離れない雄のカーショについて、「情けなくてね。でもすごくかわいい」と愛情を傾けつつ、「ネコって水が苦手なイメージがあったので、湖の上で暮らしているミャンマーのネコたちも印象深いです。景色や土地などひっくるめて、初めて見るものが多くて興味深かったです」としみじみ。

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