1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

今泉力哉監督が恋愛映画を撮り続ける理由 そのルーツをたどる

シネマトゥデイ 映画情報 / 2021年4月11日 9時32分

『街の上で』は、古着屋で働く主人公・青(若葉竜也)と、恋人の雪(穂志もえか)の修羅場から幕を開ける (C) 「街の上で」フィルムパートナーズ

 2019年に公開された映画『愛がなんだ』がロングランヒットを記録して以来、男女のリアルな会話劇が定評を呼び、恋愛映画の名手とされる今泉力哉監督。公開中の新作『街の上で』もうまくいかない恋に苦悩する青年を主人公にした物語だが、なぜ彼は「恋愛」にこだわるのか。インタビューを通して、そのルーツをたどってみた。

 『愛がなんだ』がヒットして以来、三浦春馬さんと多部未華子共演の『アイネクライネナハトムジーク』(2019)、宮沢氷魚&藤原季節共演『his』(2020)、田中圭主演『mellow』(2020)など新作が相次いで公開される今泉監督。今、最も注目を浴びる映画監督の一人だが、その経歴は波乱万丈。一度は映画監督を挫折し、お笑い芸人を目指した過去がある。

映画監督を挫折してお笑いの道へ

 「大学で映画を学んでいた時に、いろいろと短編を作っていたんですが、卒業制作で作った映画を先輩や後輩の映画と同時に上映する機会があって。その時に、先輩や後輩が作っている映画と自分の映画が明らかに違っていて、自分はもう絶対監督になれないんだと思ったんです。そこから一度映画から離れて就活をしたりするうちに、自分はテレビも好きで出たがりでもあったので、お笑いの学校はどうかと。自分が出る側でもあるけれど、ネタを書くこともできると思い、大阪のNSC(吉本総合芸能学院)というタレント養成所に通いました」

 「1年間でモノにならなかったら諦める」という覚悟をもって入学したNSCで感じたのは「物語を書くのが好きだ」ということ。「先生は基本的に放送作家さんとか、新喜劇の演出の方だったりするんですけど、そういう方たちにひたすらお笑いのネタを見てもらう授業がほとんどで。コント、漫才など2分とか3分のネタを作っていました。例えば、自殺したいが死にきれない主人公と、大金を手に入れた犯罪者が森の中で鉢合わせする話。犯罪者は主人公が金を横取りしようとしていると思い込んで殺そうとするんだけど、主人公は抵抗するどころか『殺してほしい』と。だけど『殺してほしい』と言われると殺しづらい、というようなブラックユーモアのネタとか、ある日大きな段ボールが家に届いて開けると、またひとまわり小さい段ボール箱が出てきて、で、びっくりするぐらい梱包されていて、何度も開けていくと、最終的に麻雀牌の『中』が一個だけ出てくるみたいなシュールな話を作っていたんですけど全然ウケなくて。先生方に『君は「お笑い」じゃなくて「お話」を作りたいんじゃないか』と指摘されて、再度、映画の道に戻ることになりました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング