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生田斗真、韓国の名優ヤン・イクチュンが語る俳優としての魅力とは?

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月30日 7時15分

 対するヤンも「生田さんは、初対面の時から本当にカッコよかった!」とキッパリ。「あまりにもステキすぎるので、僕は生存本能であえてかわいらしくしていたところがあります。少し前に本作の宣伝活動の一環で、生田さんとスタジオでインタビューしていただいたんですが、偶然そこに小栗旬さんがいらっしゃったんです。小栗さんも『ヤンさーん!』と(両手を振るようにして)挨拶してきてくれたので、小栗さんも僕に『かわいい』というイメージを持ってくれているのかも!」とちゃめっ気たっぷりに語り、一緒に笑い合うその姿からは2人の相性のよさが伝わる。

互いに熱を高め合った攻防戦

 劇中では、「16年前に同級生のさゆり(奈緒)を殺したのは自分だ」と告白したジヨンが、どんどん狂気を爆発させていく。観客はジヨンと対峙する浅井の気持ちを共有しながら、その恐ろしさに震えることになるが、激しい攻防戦に挑んだ生田は、ヤンの芝居に大いに影響を受けたと語る。

 「イクチュンさんは、本番になった途端にお芝居を拡大するんです。なるべくパワーを貯めておいて、本番に向けてピークを持ってくる。だからこそ予想もしないことが起きるし、予想もしないような声が飛んでくる。僕がいろいろと計算をしなくても、イクチュンさんと対峙しているだけで、自分のお芝居を引き出してもらえるような感覚がありました」としみじみ。「例えば、ジヨンがストックを叩きつけるようなシーン。ああいった芝居をされたのは、本番だけなんです。急に『バン!』とやられたので、こちらは本当にビクッとして。そういったことばかりで、一緒にお芝居をしていてものすごく面白かったです」と目を輝かせる。

 ヤンも「ストックを振るう場面は、ある理由によって浅井の目が見えづらくなっているという設定なのですが、もちろん実際は生田さんの目は見えているわけですよね。でも生田さんは、ストックを差し出してもまるでそれが見えていないかのように、その状況を見事に生かした雰囲気を出してくださった。一抹の迷いもなく、浅井の恐怖を表現してくれたんです」と生田の演技に惚れ惚れ。「そのおかげでこちらも、大きな声で叫ぶことができました」と語り、お互いに熱を高め合うような撮影現場であったことをうかがわせた。

生田の俳優としての魅力は…「エネルギーとプロ精神にあふれている」

 メガホンを取った山下敦弘監督は、2人を「真逆のタイプの俳優だ」と分析している。生田は、「イクチュンさんの感情の起伏の幅にはとても驚かされました」と感心しきり。「怒る時、悲しむ時など、針に糸を通すような繊細なお芝居をされる。また叫んだり、わめいたりする狂気のお芝居を、自分が到達したいところを設定して、そこに向かって一つ一つ積み上げていくというアプローチが印象的で、決して出たとこ勝負で振り切る演技ではない。その彼のセンスと技術の高さはすばらしく、本当に尊敬する俳優さんです。普段は本当に優しくてかわいらしい方ですが、いざ山小屋のセットに入ると『この人の近くにいたくない』と思わせる恐ろしさを発散する。まさに、圧倒的な存在感でした」と敬意を表する。

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