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「光る君へ」道兼の“汚れ役”の意味が変わった理由 玉置玲央、ヴィランに当初不安も「これをやるのか」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月21日 20時45分

 返り血を浴びた道兼の顔を見て自分でも「“怖っ”て思った」という玉置。初回放送後の反響について「良くも悪くもこんなにいろんな反響があると思っていなかった」と言い、「心強かったのが共演者、スタッフの皆さんがものすごく肯定してくださったこと。このままヘイト役、ヒール、ヴィランをきちんと全うしようと思えました。だから14回で父上(兼家)に『とっとと死ね!』と暴言を吐くシーンも、気負わず“親父に暴言を吐ける。ヤッター!”って思いながら演じた節はあります(笑)」と不安が消えていった過程を振り返る。

 ヴィランからスタートした道兼だが、父・兼家(段田安則)にちやは殺害を知られてからは、父の野心のため“汚れ役”を一手に引き受けることに。兼家は嫡男・道隆(井浦新)や三男の道長ばかりをかわいがり、父の愛を得ようと尽くす道兼の悲哀が色濃くなり、視聴者の声もヘイトから同情へと変わっていった。その道兼が第14回で後継者に嫡男の道隆を指名した兼家に「父上は正気を失っておられる。父上の今日あるは私の働きがあってこそ」「この老いぼれが、とっとと死ね!」と怒りを爆発させた。玉置は、これが道兼にとって1つのターニングポイントだったと指摘する。

 「道兼は父のため、出世のためと罪を犯しながら働いてきた中で、ずっと自我を押し殺してきたと思うんです。そんな彼が、最も信奉していた父に対してあの言葉を吐けたというのは彼の人生においてすごく意味のあることだったのではないか。あの時点から、徐々に自分に嘘をつかないようになっている気がしていて。父親に暴言を吐いたこと、そして道長に救ってもらったことが、彼の中ではものすごく大きなターニングポイントになっているような気がします」

 これまで疎んでいた道長に救われる展開となったのが、14日放送の第15回「おごれる者たち」。父の死後、喪に服さず妻にも三下り半を突き付けられ自暴自棄になった道兼を、道長は「まだこれからではありませぬか。兄上は変われます。変わって生き抜いてください。この道長がお支え致します」と励ます。玉置は本シーンを以下のように振り返る。

 「僕は、このドラマでは父に一番愛されていたのは道長だと思っていて。父の遺体を発見したのが道長だったことで確信しましたが、台本上でも本編を見た上でも父の道長への愛をひしひしと感じるので、道兼は道長のことが大嫌いだったと思うんですよね。そして、道兼が一番信奉していて、自分の中で柱になっていた父が亡くなったことで、彼の中で何かがぽきっと折れて崩れてしまう。そんな時に救ってくれたのが、自分がさんざんひどい仕打ちをしてきた道長だった。ベロベロになっているところに“お迎えに来ました”って面倒を見に来てくれて、“兄上は変われます!”と寄り添ってくれた。避けず逃げず、今道兼に必要な言葉をぶつけるって、すごくエネルギーのいること。なおかつ道長の中でも乗り越えなきゃいけないことがたくさんあるやり取りだったと思うんですよね。あの時、道兼の中で道長に対しての感情がガラッと変わったんです。同時に、(柄本)佑くんに元々あった信頼や共演者として感じていたいろんなことがもう一つ先のステージに行ったような気がします」

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