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板垣李光人、22歳の美学 「好きのエネルギーで届けるのみ」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月21日 7時15分

美意識を磨くために大事なこと

 板垣演じる帝は、ビジュアルのみならず所作や仕草も「美しい」という言葉がぴったり。板垣自身、日頃からアートやファッションに触れるなど意識の高さをうかがわせるが、一体どのようにして美意識を磨いてきたのだろうか。

 すると板垣は「とにかくインプットすることが大事」と切り出し、「やはり自分の中にないものは出せないと思うので、何を血肉として、自分の表現として出力していくのか。それが大事になってくる」と思案。「ティム・バートン監督の映画も好きですし、小中学時代に観てきたアニメや漫画、聴いてきた音楽も、僕の血肉になっていると思います。また絵画を鑑賞することも好きで、特に(ジョン・エヴァレット・)ミレイの『オフィーリア』が好きです」と美術、音楽、映画などあらゆる分野からインプットしている。

 板垣のデジタルアートの腕前はかなりのもので、世界に向けて出品や販売もして好評を得ている。2023年10月にはNFTアートの自画像集「わたし」を発表したが、絵を描くことには「自分を知る目的もある」という。「その時の精神状態を知ったり、今の自分を整理したりもできる。それが溜まってきたので、自画像集として発表させていただきました」とあらゆる経験を糧に自己表現へと昇華させている。

刺激を受けた松本潤との出会い

 板垣は、4月から日本テレビ系の報道番組「news zero」の水曜パートナーに就任。この夏公開の映画『ブルーピリオド』(8月9日公開)では圧倒的な画力を武器に東京藝術大学を目指す高校生を演じるなど、活躍の幅をぐんぐん広げている。10歳で俳優デビューを果たし、幼い頃から表現の世界に身を置いてきたが、今モットーにしているのは「変化し続けること」だとキッパリ。「ずっと変わらずにいることもすごいことだけれど、自分にはそれは無理なことだと感じています。だからこそ出会う人やモノからいろいろな影響を受けながら、柔軟に生きていきたいなと。その時々、自分の心に正直に、流れに身を任せていたい」と未来を見つめる。

 さらに20代で起きた良い変化について問うと、「『どうする家康』での松本潤さんとの出会いは、僕にとってとても大きなものだったと思います」としみじみ。「松本さんは俳優業はもちろん、嵐としての活動もされているからこそできる芝居、作品の作り方をされています。ステージング的な意識を強く持っていらっしゃって、芝居だけをやっている人間には出てこないもの、見えていないものが、松本さんには見えていらっしゃるのだなと感じます。先日、松本さんの写真展に伺ったのですが、表現方法としてもすさまじいものがありました。そこでもいろいろなものを吸収させていただきました」と大いに刺激を受けている様子だ。

 常に板垣を突き動かしているのは、「好き」からくる情熱。「芝居もそうですし、ファッションもアートも、とにかく自分が好きなものばかり。これからも“好き”という気持ちをエネルギーにして、いろいろなものを送り届けていけたらと思っています」と希望をあふれさせていた。(取材・文:成田おり枝)

スタイリング:長瀬哲朗 ヘアメイク:KATO (TRON)

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