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高橋一生「岸辺露伴」密漁海岸で「くしゃがら的試み」 じわじわ忍び寄る恐怖を意識

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月10日 23時2分

 シリーズを重ねて、同じ露伴でもシーズンごとに芝居を変えている高橋。第2期の際には1期よりも「芝居の出力をあげた」、3期では「あえて1期のころの芝居に戻した」と語っていたが、本作ではどうだったのか。

 「割とデフォルメというか、芝居を少し大きくしているかもしれないです。ジョジョ、露伴の世界では、“そんなこと受け入れられるの?”というところまでジャンプしなくてはいけないところもあるわけで。トニオの“毒”(薬)入り料理を食べて眼球の皮が剥けてもそのまま食事を続けるという描写がありますが、そういったところで拡張、拡大しなくてはいけないんです。なぜあの場所(レストラン)にいようとし続けるのか、なぜああいうことにトライし続けるのか、密漁する方向に向かっていくのかという心の流れのようなものを、ある程度凝縮してお芝居に出せたらと思っていました」

 ところで、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017)や映画を含めた「岸辺露伴」全シリーズで組んできた渡辺一貴監督の仕事ぶりは、相変わらず高橋を高揚させるものだったようで、高橋は「予想外の事態も全部芝居に取り込めるので、露伴がかっこいいままじゃないんです。それはすごく良かったなと思います」と振り返る。

 「一貴さんはいつもあまりカットを割ることなく、一連で撮ってくださる。それは海中でも同様で、トニオが溺れてその行方を追っていくという一連の流れも、僕がアワビを持っているところから一連で何度か撮って、いろんなところを組み合わせて編集されている。水中は足場が確保できていないと予期しないことが起きるわけです。そういったことも全部ちゃんと撮ってくださっていて、いいところをピックアップしてくれている。『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の(ルーヴル美術館にある)Z-13倉庫でのシーンもしかりでしたが、いくらなんでも水中ではカットを割らないと成立しないんじゃないかと思っていたんです。でも全部一連で撮ってくださったので芝居はやりやすかったです。ぶれたりするところも全部芝居に取り込めるので、露伴がずっとかっこいいままではない。それはすごく良かったなと思います。露伴の人間的なムーブメントが出るので面白かったです」

 さらなる続編も期待したいところだが、次に挑んでみたいエピソードを尋ねると高橋は「夕柳台(『岸辺露伴は戯れない』所収)などやってみたいですね。“ジョジョ”4部の話も混ぜたりして。あとは『ジョジョ』の『ハイウェイ・スター』もやってみたいんですけれど、原作のようにバイクに乗れるのかという問題がありますよね(笑)」と目を輝かせていた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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