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『あぶない刑事』新作は小ネタが宝庫!愛あふれるオマージュも

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月25日 10時8分

 映画『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)には、“あぶ刑事愛”あふれる小ネタやオマージュが満載だ。その一部を紹介する。

 1986年より放送された人気刑事ドラマ「あぶない刑事」シリーズは、舘ひろしと柴田恭兵が演じた型破りな刑事コンビ・タカとユージの活躍を描き一大ブームとなった。8年ぶりの新作となる本作では、定年退職して刑事を引退し、ニュージーランドで探偵として第二の人生をスタートさせていたタカとユージが横浜に戻ってくる。主演の2人に加え、浅野温子、仲村トオル、ベンガル、長谷部香苗らが続投するほか、ヒロインの土屋太鳳、吉瀬美智子、岸谷五朗、西野七瀬、早乙女太一らが新たに名を連ねる。

 カーアクションや銃撃戦、ダンディでセクシーなタカとユージによるハードボイルドな展開は基本だが、そこにウィットに富んだコメディーセンスが光るのも本シリーズのお約束。タカとユージの小気味いいジョークのやり取りや、ムードメーカーの薫(浅野)によるコスプレなど、最新作でもユニークな笑いが満載だ。それ以外にも、小ネタが豊富なのが本作の見どころの一つとして紹介したいのが、タカとユージがかっこよく登場する港署のシーン。なんと捜査課の壁には「サングラス着用禁止」の文字が。タカとユージは室内でもサングラスを着用しがちなので、タカとユージへのメッセージに違いない。そして「第8回ダンディ&セクシーコンテスト」の文字まである。本作が劇場版シリーズ8作目であることと、タカとユージがそれぞれ“ダンディ鷹山”“セクシー大下”と呼ばれていることにちなんだ演出だ。

 また、今回重要な舞台の一つとなる元ジャズバーのカプリアイランド。中華街に実際にあったバーの名前で、すでにその店はない。1978年に放送された西村潔監督のテレビドラマ「大追跡」の第17話に登場しており、西村監督はテレビドラマ「あぶない刑事」シリーズの監督を務めていたことから、オマージュとして今回同じ名前の店が登場している。

 このほかにも、タカとユージの仕事場にある暖炉の上に、『さらば あぶない刑事』公開時に発売された覆面パトカー・レパードのミニカーが飾ってあるなど、多くの小ネタやオマージュが登場する。一度観ただけでは気がつかないほど、細かな部分にまで“あぶ刑事愛”が詰まっているので、ぜひ探してみてほしい。(今井優)

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