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「仮面ライダーW」塚田英明Pが振り返る“奇跡”の誕生 「風都探偵」実写化待望の声にも感謝

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月9日 8時3分

 2009年から2010年にかけて放送された平成仮面ライダーシリーズ第11弾「仮面ライダーW(ダブル)」。チーフプロデューサーを務めたのは、20周年新作が控える「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~2005)などの塚田英明だ。東映の執行役員(ドラマ事業部門長)を務める塚田プロデューサーがインタビューに応じ、当時の制作秘話を振り返りながら、拡大し続ける「W」の世界観を語った。

 「仮面ライダーW(ダブル)」は、奇怪な事件が多発する街・風都を舞台に、“ハーフボイルド”な私立探偵・左翔太郎(桐山漣)と相棒・フィリップ(菅田将暉)が、仮面ライダーWに変身して事件を解決していく物語。史上初となる“二人で一人の仮面ライダー”や、本格探偵ドラマとしての緻密なストーリー構成が高い評価を獲得し、2017年より正統続編となる漫画「風都探偵」(週刊ビッグコミックスピリッツ)の連載がスタートするなど、テレビシリーズ放送終了後も根強い人気を誇る。

 塚田プロデューサーは、「仮面ライダーアギト」(2001~2002)にも参加していたが、チーフとして仮面ライダーシリーズを担当するのは「W」が初めてだった。「仮面ライダーってなんですか? ということを石森プロに聞いてみたり、仮面ライダーの原点から自分なりにやってみたいと思って、作り出した記憶があります」と企画を立ち上げた当時を振り返る。

 「企画を具体的に進めていく中で、左右半々でフォームチェンジしながら戦う仮面ライダーのアイデアが出てきました。そして、ドラマと一緒に考えていくにつれて、二人で一人の仮面ライダーというコンセプトが誕生しました。原点に立ち返る際に、『W』では『前後編でひとつのエピソードを完結させる』ことにこだわりました。そこは事件モノの良さでもあります。そういった意味では、(1話完結型の)『デカレンジャー』と割と近い部分があったりもします」

 漫画「風都探偵」は2022年にアニメ化および舞台化されるなど、メディアミックスで世界観を今なお広げている。さまざまな形で愛され続ける「W」の魅力について、塚田プロデューサーは脚本家・三条陸の緻密な世界観作りにあると分析する。

 「三条さんとは『W』の時から一緒に作ってきました。『風都探偵』は三条さんが作画の佐藤まさきさんや編集さんと打ち合わせをする前に、私と二人で“ゼロ稿打ち合わせ”をやってくれています。二人だけで本打ち(=脚本打ち合わせ)をして、三条さんが考えたことに対して、私がカウンターで意見やアイデアを言い、揉みながら整えていってます」

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