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「デカレンジャー」スーツアクター・福沢博文、これが最後の気持ちで…20周年新作で覚悟のデカレッド再演

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月2日 10時3分

 特撮ドラマ「特捜戦隊デカレンジャー」(2004~2005)で、主人公・赤座伴番が変身するデカレッドのスーツアクターを担当した福沢博文。20周年を記念した新作Vシネクスト『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』では、アクション監督と兼任する形で再びデカレッドを演じた。現在放送中の「仮面ライダーガッチャード」にも携わる福沢がリモートインタビューに応じ、デカレッド再演の裏側や、20周年を迎えた「デカレンジャー」への思いを語った。

 福沢は、スーパー戦隊シリーズの歴代レッドを数多く担当し、「特命戦隊ゴーバスターズ」以降はアクション監督として東映特撮を支えてきた。「デカレンジャー」はテレビシリーズのほか、10周年を記念して制作されたVシネマ『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』(2015)にもデカレッドのスーツアクターとして参加している。

 もともと20周年新作には、アクション監督で参加が決まっていた福沢。担当するレギュラー作品がひと段落した時期と、本作の製作がちょうど重なっていたといい、「スーツアクターをどうしましょうか? という話になった中で、せっかくなら当時のメンバーをできるだけ集めて、またみんなでやりたいという話になりました」とスーツアクター兼任の経緯を明かす。

 現在54歳の福沢は、デカレッドのスーツアクターとしては「もうこれが最後かな」と正直な心境を告白。「突然動いたりすると、怪我しそうになるんです。テクニック的には大丈夫ですが、筋肉がもたない。一気に走ったりするとアキレス腱も危ないですし、絶えずケアをして動ける体にしておかないと、スーツアクターは甘いものではないと思い知りました」。福沢にとって思い入れのある作品だからこそ、もう一度デカレッドとして「頑張りたい」という強い気持ちが芽生えた。

 デカレッドといえば、二挺拳銃「ディーマグナム」を駆使した戦術「ジュウクンドー」が特徴的だ。ジュウクンドーは、2002年公開のSFアクション映画『リベリオン』に登場した架空の戦闘術「ガン=カタ」がモチーフになったという。「塚田英明チーフプロデューサーから、銃を用いてゼロ距離での体術も交えたガン=カタを使った感じでいきたいとお話がありました」

 20周年新作では、アクション監督としても手腕を存分に発揮している。「ワンカットだけでも、お客さまにキャッチーだと思わせるカットを、どこに持ってくればいいのか。また、どういう形でそれを入れるのか。試行錯誤しながら演出しました。懐かしさというよりかは、主題歌がかかる中で始まるアクションにこだわりました。当時『デカレンジャー』を観ていた人なら、『おぉっ!』て思っていただける内容になっていると思います」

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