吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭コンペ部門に出品決定!
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月2日 10時0分
『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』などの呉美保監督が、長編作品としては9年ぶりにメガホンを取り、吉沢亮が主演した映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(9月20日公開)が、第26回上海国際映画祭(6月14日~23日開催)のコンペティション部門に正式出品されることが決定し、新たに7枚の場面写真が公開された。
本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた 30 のこと」を実写化。吉沢が五十嵐を演じ、耳のきこえない母ときこえる息子の物語を繊細に紡ぐ。『ゴールド・ボーイ』『正欲』などの港岳彦が脚本を担当した。
コンペティション部門への正式出品が発表された第26回上海国際映画祭では、6月21日にワールドプレミアが行われ、呉監督が舞台挨拶を行うほか、レッドカーペットにも登場する予定。コンペティション部門の最高賞となる金爵賞(きんしゃくしょう)が翌日22日に発表される。
正式出品を受け、呉監督は「この映画のワールドプレミアが上海国際映画祭コンペティション部門だなんて、これほどしあわせな幕開けがあるでしょうか。日本の片隅で人知れずもがきながら生きる男の子のささやかな心の機微を、アジアの、世界の、みなさまがどう受け取ってくださるのか、その反応をこの肌で感じに、さらには選ばれし新しい映画たちにも出会いに、いざ上海、行ってきます!」とコメントを寄せた。
また、併せて、新たに7枚の場面写真が公開。吉沢演じる主人公・大の瞳が印象的なカットから、東京から故郷・宮城へと向かう車内、少しぎこちない様子の母・明子(忍足亜希子)と大の場面や、父・陽介(今井彰人)と母の愛情溢れる子供のころの家族写真など、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来する大の人生や心情を感じさせる、本作の空気感が伝わるシーンの数々が切り取られている。(高橋理久)
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