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こんな教師は嫌だ!?名優ポール・ジアマッティの快演際立つ『ホールドオーバーズ』本編映像が公開

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月6日 5時15分

 第96回アカデミー賞作品賞にノミネートされた映画『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』(6月21日公開)から、名優ポール・ジアマッティによる最高に嫌味ったらしい快演を捉えた本編映像が公開された。

 本作は、日本でもリメイクされた映画『サイドウェイ』(2004)で知られるアレクサンダー・ペイン監督とジアマッティが再タッグを組んだ話題作。1970年のニューイングランドにあるバートン校を舞台に、それぞれの事情で寮に残り、クリスマスと新年を過ごす孤独な3人の姿を描き出す。共演は、本作でアカデミー賞助演女優賞に輝いたダヴァイン・ジョイ・ランドルフと、映画初出演となるドミニク・セッサ。第96回アカデミー賞では、作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされた。

 ジアマッティが演じるのは、古代史の非常勤教師で、生真面目で融通が利かないその性格から、生徒だけでなく同僚教師たちからも嫌われているポール・ハナム。公開された本編映像では、そんなハナムが機嫌よさげに口笛を吹きながら落第連発の成績表を返却しているという学期末の一コマが映し出される。その点数にショックを受ける生徒たちに対して、口元がゆるむハナム。「今学期、不運にも諸君に教えたわけだが、目のハンディにもかかわらず諸君が理解してくれない様子をしっかり見届けた」と満足そうに授業を総括し、わずか数分のシーンながら周囲から嫌われるのも納得のイヤらしさを見せている。

 このハナムの人物像、脚本段階から彼を念頭に書き下ろされており、ある視覚効果や匂いに至るまで緻密に設定されているのだという。ジアマッティは役作りについて、「デヴィッド・ヘミングソンが書いた脚本のキャラクターには、すでに複雑さがありました。私はバートン校のような学校に通っていたのでハナム先生の背景を理解できるし、親近感を感じました。彼が言及する古代史の書籍もいくつか読んだことがありましたしね」と語り、イェール大学学長を務めた自身の父をはじめ、親族に教師が多いことも演技の助けになったと明かした。

 本作では、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞し、初のアカデミー賞主演男優賞ノミネートを果たしたジアマッティ。再タッグを組んだペイン監督も「ポール・ジアマッティとの協働は幸せな時間でした。彼は最高の俳優だと思います。どのテイクも完全に真実で、完全に新鮮です。ポールにできないことは何もありません」と最大限の賛辞を送っている。(高橋理久)

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