「光る君へ」周明にロマンス詐欺説…望み捨てられない視聴者の悲鳴
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月9日 21時57分
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で“「最愛」のコンビ再び!”と視聴者を喜ばせていたまひろと松下洸平演じる周明。周明がオリジナルキャラクターであることからも“ポスト直秀か”ともささやかれていたが、9日放送・第23回では一気に暗雲が立ち込める展開となり、まさかの事態に悲痛の声が叫ばれている(※ネタバレあり。第23回の詳細に触れています)。
第23回「雪の舞うころ」は、宋の商人・朱仁聡(浩歌)が通詞・三国若麻呂(安井順平)殺害の疑いをかけられたのちの展開。すぐさま、朱の潔白を証明しようとしたのが周明で、同時に周明の素性が明かされていった。
~以下、第23回のネタバレを含みます~
前話では周明がまひろと初めて顔を合わせた際、日本語を理解しない様子で宋人と思われていたが、実は生まれは日本(対馬)。まひろは彼に日本人なのか、宋人なのかと問うと迷うことなく「宋人」だと答えるが、その背景には哀しい生い立ちが秘められていた。彼は12歳の時に口減らしのために父親に海に捨てられ、海に浮かんでいたところを宋の船に拾われた。宋では牛や馬のように働かされ、このままでは死ぬと危機感を覚え逃げ出したところ、薬師に助けられ見習いにしてもらったのだという。
まひろは周明の過酷な過去に胸を痛めながらも彼にもっと宋のことを教えてほしいといい、いつしか宋の言葉を習うように。前話の時点では周明が亡き直秀(毎熊克哉)のポジションになるのではないかとみる声もあり、ここまではかなりいい雰囲気だったが、風向きが変わったのが海辺でまひろと散歩していた時に、まひろから「左大臣」の言葉が出たときのこと。周明が「なぜ朝廷は宋との直々の商いを嫌がるのか」という疑問を口にした際に、まひろはふと「なぜ“あの人”はそこまでかたくななのかしら」と首を傾げ、周明はそれが左大臣のことであることを知ると「今、左大臣と言ったか?」と驚きの表情を浮かべた。
終盤には周明と朱のきな臭い会話が展開され、周明は朱に「国守の娘は左大臣とつながりがあります。もしかしたら左大臣の女かもしれません。うまく取り込んで左大臣に文を書かせます。朱様のお力になれるよう」「事が成就したなら私を宰相様の侍医にご推挙ください」と話していた。
まひろと暖をとっていたときには「指の間に(針を)刺すと熱が下がる」と自然に手を取り、まひろをドギマギさせていた周明。「もっと宋のことを知りたい」と目を輝かせるまひろに宋の言葉で「俺を信じるな」とも話していたことからも「やっぱり……」とガッカリする声が続々。「周明君はハニトラなのか」「周明くん、まひろを利用しようとしてるのかぁぁぁ」「たとえロマンス詐欺だったとしても周明推し」「周明は隠し事のあるイケメンだった…」「最後は嫌な別れ方しそうですね」と悲しみに沈んでいたが、それでも「実際はかなりまひろに心奪われている感がある」など望みを捨てられない視聴者も多く、“初めはまひろを利用しようとしているはずがいつしか本気に…”という流れを熱望する声も見られた。
周明は朱に忠誠を誓っており、生い立ちから想像すると日本人に抱く感情はかなり複雑と思われ、まひろへの裏切りは避けられないとも考えられる。
朱の従者は「こいつは日本人だということを隠しておりました。信用できません」と周明に疑惑の目を向けていたが、松下はこの謎めいた複雑なキャラクターについて「中国から来た医師の見習いとしかプロフィールには書いていないと思いますし、ご覧になる方も一体何者かがちょっとわからない全貌のつかみどころのない役だなとは思うんですけど、僕自身はやりながら、日本人でありながら中国人のふりをする…周明自身も自分の生い立ちであったりとか生きてきた環境から苦労もたくさんしてきた中でその葛藤を抱えながら生きている姿っていうのをうまく表現できればいいなと思って今は演じていますね」と第23回放送後、ドラマの公式Xなどで公開されたインタビュー動画「君かたり内」で語っている。(石川友里恵)
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