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『ロード・オブ・ザ・リング』新作アニメ映画、ビジュアル公開!「攻殻機動隊」神山健治が監督、実写3部作につながる

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月12日 1時0分

 アニメ「攻殻機動隊」シリーズなどの神山健治が監督を務める『ロード・オブ・ザ・リング』初のオリジナル長編アニメーション映画『THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM(原題)』の記者会見が現地時間11日、フランスで開催中の「アヌシー国際アニメーション映画祭」にて行われ、主人公・ヘラを含む主要キャラクターのビジュアル(全3点)が公開された。

 実写映画3部作へとつながる本作は、「指輪物語 追補編」の一部である、ローハンの最強の王・ヘルムについての記述を膨らませたオリジナルストーリー。3部作から183年前の“中つ国”を舞台に、騎馬民の国ローハンの伝説として語られた戦いや、シリーズファンおなじみの“角笛城”や“ヘルム峡谷”の由来が明かされる。

 場面写真に写るのは、物語を彩るローハン王家のメンバーたち。主人公の王女・ヘラは美しくも強い瞳で敵に立ち向かう。さらに、ヘルム王を囲む3人の子供たち(ヘラ、ハレス、ハーマ)や、ヘラの幼馴染にして最大の敵となるウルフの姿も。ヘルム王一族の運命と共に、ヘラとウルフの宿命の対決も気になるところ。

 神山監督は、映画の舞台について「『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』から遡ること183年前の中つ国のローハン王国。セオデン王の先祖に当たるヘルム王の時代です」と説明する。「ヘルム王の血筋は彼で一旦途絶えていて、ヘルム王の姉(ヒルド)の息子フレーアラーフ、つまりヘルム王の甥っ子が王座に就くんです。たしか彼、『二つの塔』に名前だけは出ていたと思います。そこから血筋が変って行ってセオデン王につながって行く。本作はそのとき、183年前に果たして何が起きたのかを描いています」

 「トールキンの原作ではその記述は『追補版』にあるものの、日本語版で11ページくらいしかないんですけどね。ヘルム王はローハン国史上、もっとも強かった王様。戦士であり偉大な王だった。ヘルム・ハマハンドというあだ名で、日本語訳では槌手王(ついしゅおう)となっています。拳だけで敵を殴り殺すくらいの力をもっていたからです。ある種、自分の力を過信した部分もあるんだと思います。その王様の血筋がなぜ途絶えたかというのが原作のエピソードです」

 神山監督を支えるプロデューサーは、『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』3部作全ての脚本を手掛けたフィリッパ・ボウエン。原作では無名なヘラを主人公として膨らませたことついて、「彼女をスーパーヒーローもののウォリアープリンセス・タイプにはしたくなかった。もっとリアルな人間にしたかった。彼女は母親がいないのでシングルファーザーのもとで育ち、その父王が自分を深く愛しているのはよくわかっている。戦士である父に育てられたから自分自身もおてんばなところがあります。ところが、そうやって愛されているにもかかわらず、ほかの男兄弟のようには見てもらえない。自由であったとはいえ、王国の姫の伝統的役割である、誰かと婚姻するという道しか与えられなかったわけですから。そして、私の人生を誰かが決めていることに気づき始めます。自分は、父や武将たちのローハンをかけた戦いのひとつのコマになるんだと気づき始めるんです」とリアルなキャラクター像を目指したと語っている。

 アニメーション制作は『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』やアニメ「ULTRAMAN」などで知られる Studio Sola Entertainment が担当。同社のジョセフ・チョウがプロデューサーに名を連ねている。12月全国劇場公開。(編集部・倉本拓弥)

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