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井浦新主演、日仏合作映画『徒花-ADABANA-』10月公開決定!永瀬正敏撮影によるキャラクタービジュアルも

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月13日 12時0分

 俳優の井浦新が主演を務め、長編デビュー作『赤い雪 Red Snow』が国内外で高く評価された甲斐さやか監督の最新作、日仏合作映画『徒花-ADABANA-』が、10月18日に公開されることが決定し、出演の永瀬正敏が主要キャストを撮影したキャラクタービジュアルが発表された。

 本作は、甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化したオリジナル作品。国家により、ある“最新技術”を用いて延命治療が推進された、そう遠くない現代を舞台に、一定の階級より上の人間たちが病に侵された時、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供され、病の身代わりになってくれたら……という物語が展開する。タイトルの“徒花(あだばな)”とは、咲いても実を結ばずに散る花「無駄な花」を意味する。

 主演を、プロットが出来上がる前から出演を熱望していたという井浦が、同じく、本作の世界に惚れ込んで参加を即決したという水原希子をはじめ、三浦透子、斉藤由貴、そして永瀬が共演に名を連ねる。脚本は甲斐監督が担当。『落下の解剖学』で第96回アカデミー賞編集賞にノミネートされたロラン・セネシャルと、『ドライブ・マイ・カー』を編集した山崎梓が編集を担当している。

 また、写真家としても活躍する永瀬撮影によるキャラクタービジュアルは、「自分」と、すべての身代わりになってくれる、もう一人の自分の「それ」をデカルコマニー(転写)で演出したデザインに。自分と「それ」は一見同じの様で、全く同じではない。生き写し、完璧なコピーではない「それ」のビジュアルは、美しさと不穏さが同時に解き放たれたビジュアルに仕上がっている。(高橋理久)

井浦らキャスト、甲斐監督のコメント全文は以下の通り。

井浦新

甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めて伺った時、身震いしたことを覚えています。
前作【赤い雪】に続き甲斐監督の描く新たなこの物語も、やはり無自覚に否応なく心に爪痕を残し、深いところまで沁み入ってくる。言語化し難い超オリジナルな世界観が広がっていて、台本の時点で既に唯一無二の素晴らしい作品でした。
だから主人公の新次を演じるならば、今まで培ってきた経験もフルで活かし、自分がまだ開いていない扉も全開にして挑む必要がある。全ての感覚をギラリと研ぎ澄ませながら、監督スタッフキャストの皆んなと摩訶不思議で無茶苦茶で奇怪な日々を過ごしました。撮影期間は苦しくて楽しくて最高に幸せでした。
私にとって甲斐組は至高の表現の遊び場です。 皆さん【徒花】の香りに酔いしれて下さい。公開される日が待ち遠しいです。

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