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『ダークナイト』ヒース・レジャー起用の経験が助けに…ノーラン兄弟がドラマ「フォールアウト」を語る

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月17日 7時32分

 続けてクリストファーは「僕たち兄弟が、ある作品に惹かれる理由のひとつは、さまざまな技術や撮影方法を使って、世界を作り上げる機会を持てることだと思う。このシリーズには、全体を通して、自由に使える膨大なツールがある。監督として、世界(観作り)にどのようにアプローチしたの?」とジョナサンに質問。ジョナサンは「その答えは、あなたからたくさん盗むことだった」と会場の笑いを誘った。

 「そして、たくさんの新しいことを学ぶこともね。実践的なロケ撮影に重点を置いたんだ。ビデオゲームでは、(プレイヤーは)文字通り悪者にも善者にも、その中間にもなれるし、70~80種類のストーリーを追求できる。映画とはまったく違う。そこで僕たちが持ち込んだのはリアリティーなんだ。素晴らしいロケ地を探しに行こう、クリーチャーを作ろう、ということだった。それは期待通りの楽しさだったよ」と、ジョナサンは可能な限りCGに頼らないクリストファー流の撮影に挑んだことを明かした。

 パワーアーマーのショットも「99%」は、スタントマンが実際に着用して撮影したもので、ジェットパックも本物だったという。「リドリー・スコットが『エイリアン』のゼノモーフのスーツを、才能あるスタントマンに合わせてデザインしたことを参考にしたんだ」。

バットマンの経験が生きた

 また、実写化という点に関しては、『ダークナイト』を映画化した時の経験が大きく影響したという。クリストファーから「僕たちが『バットマン』を作っていた時、人々(観客)は、愛されているキャラクターと一緒に育ったと感じていて、彼ら自身の解釈を(キャラに対して)持っている……ということをよく話していた。でも、ビデオゲームは、人々がそれぞれのやり方でどうプレーするかを決めて、経験をコントロールできる。それを(実写化するのは)大変だった?」と尋ねられたジョナサンは「とても恐ろしかったよ」と答えた。

「もし僕たちが『バットマン』を経験していなかったら、このドラマをやる勇気があったかわからないと思う。君が(ジョーカー役に)ヒース・レジャーを起用したことについてよく考えたよ。みんな『ああ、彼らは失敗した』と思っていた。理解できなかったんだ。彼はジャック・ニコルソンではなかったからね。ネット上で人々の反応を見て怖くなったのを覚えている。でも、それはとてもうまくいったんだ。ファンのためではなく、一人のファンとして好きなものを見つけ、できる限り敬意を持って扱えば、その敬意と愛が(観客にも)見えてくるものだ、と言える勇気を僕に与えてくれた」と振り返るジョナサン。

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