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『ラスト サムライ』 から約20年!真田広之のハリウッドでのキャリアを振り返り

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月28日 5時2分

 ここで注目したいのは、真田が映画と並行して人気ドラマシリーズにも次々に出演していたことだ。「LOST (ファイナルシーズン)」(2010)、「エクスタント (シーズン1)」(2014)、「HELIX -黒い遺伝子-」シーズン1・2(2014-2015)、「ウエストワールド」シーズン2・3(2018-2020)に出演。この経験から後に「SHOGUN 将軍」に繋がるドラマ制作の舞台裏を学んだのだろう。また、これらの人気ドラマにより、真田のアメリカでの認知度は、着実に上がっていったはずだ。

 こうした真田の歩みが、彼をマーベルの大ヒットマーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)へと導く。真田は本作で日本のヤクザのアキヒコを演じ、主要キャラの一人、ローニン(元ホークアイ)と戦った。そして2020年代に入ると、"日本人の悪役"ではなく"日本人のカッコイイ役"を演じるようになる。『モータルコンバット』(2021)のスコーピオン、『ブレット・トレイン』(2022)のエルダー、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)のシマヅ役と、どんどん演じるキャラクターのカッコよさ、重要度が増してく。

 そして、彼の集大成として登場したのが、ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」だ。真田は主人公、徳川家康にインスパイアされた武将・吉井虎永を演じ、さらにドラマの製作総指揮も務めた。ドラマは大ヒットして、シーズン2、3の製作も決定。評価も高く、全米とカナダの映画批評家が選ぶクリティックス・チョイス・テレビジョン・アワードでは、惜しくも受賞は逃したが、作品賞、ドラマ賞、新番組賞、真田とアンナ・サワイの俳優賞と5部門にノミネート。全米で7月17日発表のエミー賞ノミネートにも期待がかかる。

 また「SHOGUN 将軍」は、真田が一貫して目指してきた、"日本人が見ても納得する日本、そして日本人の描き方"が結実した作品でもある。真田のこうした姿勢の原点として『ラスト サムライ』を見てみると、また新たな発見がありそうだ。(平沢薫)

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