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ポール・ジアマッティ、『サイドウェイ』監督との19年ぶりタッグに「何でもやる」キャストが明かす撮影秘話

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月22日 20時20分

 また、ペイン監督との再タッグについて尋ねられたジアマッティは、『サイドウェイ』の現場を思い出しながら、ペイン監督の演出がいかに特別なものかを語った。「普通、監督はモニターの辺りに座っていますが、『サイドウェイ』の現場にはモニターがなく、みんなが同じ場所で一緒になって仕事をしていて驚きました。そして、彼(ペイン)は、エキストラやトラック運転手など、すべての人に気を配っていました。そんなのは見たことがなかったんです。撮影現場はとても親密で、家族のようにフレンドリーな雰囲気でした。それは今作も同じ。まるで、みんなで一緒にぶらぶらしている間に映画を作っているような感じなんです。最高に温かく、安全で、柔軟な雰囲気でした。どんな失敗をしても構わない。本当に素晴らしかったです」。

  人間味あふれる名作を生み出してきた名匠ペイン監督の作品作りの秘訣がわかるようなエピソードだが、そのペイン監督が『ルディ・レイ・ムーア』(エディ・マーフィ主演作)に出演していたランドルフを見て連絡してきた時、彼女は彼がどんな監督か知らなかったという。「彼から電話があって、この美しいキャラクターを説明してくれて、脚本を渡されました。最初のミーティングが終わったとき、『これはとてもクールですね。あなたのことをよく知るために、私に観てほしいあなたの作品はありますか?』って言ったんです(笑)」

 ペイン監督が「ドラマの役にこそ、コメディができる俳優を使いたかったんです」と話していた通り、ランドルフの演技は、ドラマとコメディを絶妙のバランスで表現していて見事。コメディ作品で知られるダヴァインは、ジアマッティと同じく名門イエール大学の演劇部出身で、古典劇、特にドラマ作品で訓練を受けたといい「アーティストとして、ドラマとコメディには何の違いもありません」と語っていた。

 息子をベトナム戦争で亡くした後、初めてのクリスマスを迎えるメアリーという役について、ランドルフは「彼女はそれ(息子の死)を受け入れて前に進もうとしています。誰かが亡くなると、その死の直前か直後、新しい赤ちゃんが家族に加わるものなんです。でも、それを受け入れるのは彼女にとって大きなことで、(妊娠中の)妹はそのことを理解しています。クリスマスを迎えるのは彼女には荷が重すぎました。彼女にはまだその心の準備ができていなかったんです」と激しく揺れ動く彼女の感情を分析する。

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