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宮藤官九郎、歌舞伎町医療ドラマは「中途半端にしない」創作におけるテーマとの向き合い方

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月24日 8時12分

 その上で、「ブレーキをかけるくらいならやらない方がいいんじゃないかと思っちゃうんです」という宮藤は、自身の創作スタイルについて「一回忘れるというか、一回、自分の社会性を捨てないと本音が出てこないというか。みんな怖くて使っていない言葉でも、でもよく考えたら言っちゃいけないことでもないのかもしれないな、とか。炎上して、みんな騒いでるけど、よくよく考えると、そんなことないじゃない? ということもあって。その見極めは難しいけど、本当にそうなのかな? と一旦考えるようにしています」と明かす。

 さらに「自分が作っているのはコメディなので、ウケないのは嫌なんです。笑いにならないことをゴリ押ししてまで固執するのは嫌だし、ほかの面白いところを殺してまで表現をしたいわけではない。ただ、『これを言わないとこのテーマは扱えない』というところは、バカなフリをして全部出してみて、いろんな方々にチェックしてもらう。ほかの言い方があったら表現を変える時もあるし。やはりみんなで作ってるものなので、常に皆さんの意見を聞きながら進めています」

 それでも、突っ込んだ表現は「カットしたり言い方を変えたり、都度調整はしていますね」と明かす宮藤。「(『不適切にもほどがある!』で話題となった)注釈テロップはもう使えないですからね。それほど不適切なセリフはないと思いますが、粗探しをせずに楽しんで見ていただけると嬉しいです」と笑顔。

 現代はSNSでいろいろな反響がダイレクトに寄せられるようになったが、宮藤自身は「見ないようにしています」と語る。「見て良かったと思ったことが一回もないんですよ。やっぱり気が弱いのか、人から言われるとそうなんだと思ってしまうから。なるべく耳に入れないようにしています」という宮藤だが、「それでも(感想を)スクショして送ってくる親切な人もいるんですよね。ネットニュースでは見出しで自分の名前が出てくることもあるし、昔は(評価の指標が)視聴率だったけど、今は多様化しているから、みんないろんなことを言ってくるんだよなぁ、なるべく知りたくないのに」と苦笑いを浮かべた。(取材・文:壬生智裕)

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