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西島秀俊「どの国の作品でもチャンスはある」独立&海外進出後もスタンス変わらず

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月7日 7時10分

 本格的なハリウッド進出作となる本作について、西島は「とても幸運でした」と笑顔を見せる。その理由について「ラシダさんや、ショーランナーのケイティ・ロビンス、監督のルーシー・シャーニアクと最初の顔合わせの段階から、とても心が通じ合えたんです」と相性の良さに感謝すると、「撮影も脚本が全部渡されていないなか、ケイティが僕の演技を見て、マサという役をどんどん肉付けしていく。僕自身も演じながら、いろいろなことに気づいていく撮影はとても刺激的でした」と振り返る。

 もう一つ西島が驚いたのが、ドラマの撮影方法だ。劇中、スージーの元に贈られるサニーというロボットとのシーンが多いが、西島は「てっきりグリーンバックで想像力を働かせて演技をすると思っていたのですが、実際にサニーの声を演じたジョアンナ(・ソトムラ)さんという方が、リアルタイムで表情を作ってくださいました。CGではめ込むのではないんです」と語る。

 こうしたやり方によって、本当に生きているロボットと対峙しているように感じられるため、俳優は非常に心が揺さぶられる芝居ができるという。西島は「撮影現場でも、テクノロジーの進化によって新しい演技の可能性を追求できる。人の心の動きにも、大きく作用してくれると思います」と衝撃を受けたことを明かし、「日本でもこうした試みは今後増えていくと思います」と未来に思いを馳せていた。

演技を愛する若い世代へ「一緒に歩んでいきたい」

 監督やスタッフも徹底的な俳優ファーストにこだわり、撮影現場で大きな刺激を受けた西島。自身も今年5月で、22年間所属した事務所を退社し、新たなスタートを切った。

 西島は「これまで通り、自分自身のキャリアのなかで、さらに表現を突き詰めていきたい」と抱負を述べると「それにプラスして、こうして僕が新しいチャレンジをすることで、映画を愛して、ドラマを愛して、演技を愛している若い世代の俳優さんたちが、自分にもチャンスがあるんだと思ってもらえると嬉しいです。僕はいま事務所も退社して、何もないですから。そして、そういう思いがある方がいれば、仲間になって一緒に道を歩んでいきたい。新しい未来を切り開いていけたらいいなという思いは、漠然とですがあります」と熱い思いを吐露する。

 本作はストリーミングサービス「Apple TV+」で配信される。西島は「1本の映画が海外に行って、多くの方に観ていただけるには、非常に多くのステップが必要。そこを乗り越えた先に、やっと目に触れてもらえるというイメージがあります」と作品が世界中に届くためのプロセスの難しさを指摘し、「でも配信というのは、製作された段階で世界に観てもらえるという前提がある。それは俳優にとって大きな可能性だと思います」と語っていた。(取材・文:磯部正和)

Apple TV+「サニー」7月10日(水)全世界同時配信開始

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