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「光る君へ」軟骨無形成症のダンサー、DAIKIの挑戦 晴明の従者役で話題

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月30日 7時15分

 吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で陰陽師・安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)の従者・須麻流を演じるDAIKI。軟骨無形成症を抱えながらダンサーとして活躍する彼が俳優デビュー作である本作の撮影を振り返ると共に、「僕と同じように障害があり、俳優の世界を目指したいという方たちに繋げたい一心で臨みました」と本作に込めた思いを語った。

 オーディションで役を射止めたDAIKIは、「Danceで福祉をデザインする」をモットーに、障害のある人がダンスで活躍する場を得られるようにという願いから立ち上げた団体「SOCIAL WORKEEERZ(ソーシャルワーカーズ)」の代表を務めている。活動範囲を広げるため、2023年より障害者専門芸能事務所であるアクセシビューティーマネジメントに所属。ダンサー、表現者を目指すきっかけとなったのは、くしくも「光る君へ」に藤原道綱役で出演している上地雄輔だった。

 「表現者として上地さんにあこがれていました。もともとは保健体育の教師を目指していたのですが、そこから悩んでこの道に進んだのは(野球で活躍していた)上地さんの存在が大きくて、今回同じ作品に出演させていただいてうれしかったです。一度マネージャーを通じてご挨拶させていただいたんですけど、緊張しすぎてまったくお話できなかったのを後悔しています(笑)」

 俳優としてのデビュー作が大河ドラマとあってプレッシャーもあったのではないかと思いきや「一切なかった」とDAIKI。「悪い緊張はなかったです。やっと出られる時代になったんだ、挑戦できるチャンスが巡ってきたという喜びの方が大きくて。この世界を目指したい障害のある方たちのために、まず自分の存在を知ってもらいたいという思いがありました。僕が出させていただくことにどんな意味があるのかをわかったうえで臨んでいるので、このような機会をいただいてとても感謝しています」

 DAIKIが演じる須麻流(すまる)の名の由来は、スバル(プレアデス星団)から。ドラマのオリジナルキャラクターであり、背景がまったく描かれていないことから謎に包まれている。DAIKI自身はどのように解釈して演じているのか?

 「出演が決まった際、晴明の従者であることはご説明いただきましたが、そのほかに明確な設定はありません。劇中、須麻流が言葉を発しているのは晴明にだけですし、そのほかの出演者の方々と目が合うこともないので、休憩中にユースケさんに“須麻流って(人に)見えているんですかね”と尋ねたこともあります。ちなみにユースケさんは“それ僕も思ったんだよね”とおっしゃっていました(笑)。ネットでは式神(陰陽道などで使われる鬼神)なのかとか、考察する方もいらっしゃいますが、正体がわからないところが逆に魅力でもあると思っています」

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