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『エイリアン』続編は自分で撮るべきだった…リドリー・スコットが後悔「いい気分じゃなかった」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月2日 12時39分

 SF映画の金字塔『エイリアン』(1979)を手がけたリドリー・スコット監督が、続編映画『エイリアン2』(1986)に対する後悔を、Vanity Fair のインタビューで明かした。

 『エイリアン』は、宇宙船ノストロモ号を舞台に、最恐の生命体エイリアンが乗組員たちに襲いかかるさまを描いた物語。1作目のヒットを受け、シリーズ化されたものの、スコット監督は続投せず、ジェームズ・キャメロン監督が『エイリアン2』(1986)、デヴィッド・フィンチャー監督が『エイリアン3』(1992)、ジャン=ピエール・ジュネ監督が『エイリアン4』(1997)のメガホンを取った。その後、スコット監督は前日譚シリーズ第1弾の『プロメテウス』(2012)でシリーズ復帰を果たしている。

 スコット監督は昨年、もう一つの代表作『ブレードランナー』(1982)の続編映画『ブレードランナー 2049』(2017)を手がけなかったことに対する後悔をEmpireに明かしていた。改めて Vanity Fair の取材に応じたスコット監督は、「『エイリアン』『ブレードランナー』も続編は自分が撮るべきだった」と吐露。「時が経てば(気が)変わるもの。当時は、二度とやりたくないと思っていた。だから、『エイリアン』にはキャメロンやフィンチャーがやってきた」と心境の変化を明かす。

 当時は、続編へのオファーすらなかったそうで「いい気分じゃなかったことはわかるはずだ」とぶっちゃけたスコット監督。「私は二つのフランチャイズの創造者だ。ハリウッドにおける多くの監督は、私レベルになれば、それらを手放さない。『エイリアン』は私の2作目だったから、選択肢があまりなかった。そして『ブレードランナー』は3作目となった。タフなパートナーがいたから、選択肢がなかった。まさに“ようこそハリウッドへ”という感じだった」と当時を振り返っている。

 そんなスコット監督は、『エイリアン』シリーズ待望の最新作『エイリアン:ロムルス』(9月6日全国公開)のプロデューサーに名を連ねている。同作は、自身が手がけた第1作と、キャメロン監督による『エイリアン2』の間に位置する時代が舞台となっており、監督にはホラー映画『ドント・ブリーズ』などのフェデ・アルバレス監督が就任した。スコット監督は、アルバレス監督が手がけた同作を「クソ素晴らしい」と絶賛している。(編集部・倉本拓弥)

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