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吉川晃司『キングダム』役づくりで1か月山にこもる 松橋Pが明かすストイックな顔

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月11日 7時15分

 「吉川さんと“ホウ煖ってどんな生き方をしていて、山の中でどんなことをやってるんだと思う?”というようなことを話しました。原作の雰囲気だけで言うと、1歩間違うと例えば野蛮な人間で熊と戦ってたりするのかな、といったイメージが湧きそうですが実際は多分そうじゃない。ホウ煖は求道者という、要は哲学の人なんじゃないか。だから生きる意味だったりを考える中で最強であることに重きを置いて、強くなることをひたすら突き詰めて武神という存在になっていくわけで。吉川さんは弓道をやられてるんですよ。弓道は精神統一がすごく大事で、心を無にしていって決まった型っていうのを何回も何回も繰り返しやるそうで。“そうすることで見えてくるものがあって、おそらくホウ煖も山にこもって同じようなことをしているんじゃないかな”という話をしてくださったので、“それで行きましょう”と」

 では、吉川は山の中ではどのように過ごしていたのか? 「いろんなものを遮断することで見えてくるものを探していたんじゃないかなと思います。王騎との戦いでは大きな矛を使うので、まずその矛を身体になじませる必要があった。山はトレーニングをするにも良い環境だったのでしょう。街中であんな巨大な矛を振り回していたら捕まっちゃいますからね。アクションの練習をする時には山から下りていただいてスタジオの中で練習を行うという生活を繰り返されていました。それは大沢さんがあんな風に仕上げてきているんだから自分もそれを超える勢いでなければという思いもあったと思います」

 ホウ煖が王騎と矛を交えるシーンでは軽量のものから重量のものまで複数の矛を用意して使い分けていたというが、練習するうちに矛が次々と壊れていったとも。

 「本物は30キロ近くあるんですけど、それは振る必要のない静止したとき用のものですね。そこから段階的に“こういうアクションの時はこれぐらいのもの”といったふうに、素材を分けながら作っています。多分20バージョンぐらいあったんじゃないかな。振り回しているうちに折れてしまうので。あとは息を合わせないと怪我をしてしまうので、お二人そろっての練習の場を設けました。矛が3メートルぐらいあるので上天井高が5メートル以上の場所でないと振り回せない。それが可能なスタジオを探してトレーニングをやっていました」

 スタジオと長野県での屋外ロケにより約2週間にわたって撮影を行ったという王騎VSホウ煖の死闘。まさにスクリーンで観てこそのド迫力のシーンに仕上がった。(編集部・石井百合子)

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