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「少年と犬」高橋文哉&西野七瀬W主演で映画化!

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月15日 5時0分

 馳星周の直木賞受賞小説「少年と犬」が高橋文哉と西野七瀬のW主演で実写映画化され、2025年春に全国公開されることが決まった。「少年と犬」は、飼い主を亡くし岩手県釜石からさまよってきた1匹の犬・多聞(たもん)が、南の方角を目指して日本を縦断する中で、傷つき、悩み、惑う人々と心の交流をするさまを描いた6つのエピソードから成る短編連作小説。原作の複数のエピソードにオリジナルの要素を加え、映画『ラーゲリより愛を込めて』の瀬々敬久監督が映画化する。

 物語は、東日本大震災から半年後の宮城県仙台、職を失った青年・和正(高橋)が震災で飼い主を亡くした多聞と出会うところから始まる。多聞は和正とその家族に瞬く間に懐き、一家にとって無くてはならない存在となるが、常に“南の方角”を気にしていた。そんな中、家族を助けるために危険な仕事に手を染めた和正はやがて事件に巻き込まれ、その混乱の最中に多聞は姿を消してしまう。時は流れ、多聞は滋賀で悲しい秘密を抱えた女性・美羽(西野)の下で過ごしていた。多聞と過ごすことで、徐々に平和な日常を取り戻してく美羽の前に、多聞の後を追ってきた和正が現われる。こうして2人と1匹の新たな生活が始まるが、痩せ細った体で傷ついた人々に寄り添いながらもたった一匹、“南の方角”に向かって歩き続ける多聞には、一人の少年と誓った約束があった……。

 震災後の貧困に苦しむ生活の中、家族ために被災地で窃盗団のドライバーとなった中垣和正(なかがき・かずまさ)役は、「仮面ライダーゼロワン」で主演を務めて以来、数々のドラマに出演し、今年だけで4本の出演映画が公開されるなど飛ぶ鳥落とす勢いの高橋だ。大の犬好きだという高橋は、「人生を一緒に過ごしてきた犬と映画を撮影できることを本当に嬉しく思いました。多聞役のさくらと撮影前にコミュニケーションを取って撮影に挑んだのですが、わんちゃんにしか出せない生のお芝居、そこに中垣和正としてリアルに向き合う楽しさを感じることが出来ました」と撮影を振り返っている。

 ある秘密を抱えてデートクラブで働く須貝美羽(すがい・みわ)役は、乃木坂46を卒業後、女優としての活躍が目覚ましい西野。「今まで経験したことがない感情になる場面が多く、想像しながら考え抜いたものを体現していくことに、日々楽しんで向き合っていました」とコメントしている。監督は瀬々敬久、脚本は林民夫、企画・プロデュースは平野隆と、『糸』『ラーゲリより愛を込めて』の製作陣が再結集して新たな感動作を世に送り出す。キャスト、監督、プロデューサー、原作者のコメントは以下の通り。(編集部・市川遥)

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