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【レビュー】『デッドプール&ウルヴァリン』はFOXユニバース真の完結編、『ノー・ウェイ・ホーム』級の衝撃再び

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月24日 18時2分

 そして、本作はディズニーのFOX買収によってマーベル・スタジオが所有することになった、20世紀FOX時代のヒーローに対するリスペクトも忘れない。ウルヴァリンはもちろん、彼が活躍した『X-MEN』シリーズにまつわる小ネタが散りばめられているほか、崩壊したFOXの企業ロゴを戦いの背景にするなど遊び心も満載だ。FOXユニバースへの愛は、映画の最後まで感じ取ることができるため、本編が終わった直後の退席は禁物。映画が終わった時、初めてこの作品が真の完結編だったということが実感できるはずだ。

 また、レヴィ監督が予告していたカメオ出演も随所で用意されており、そのボリュームや衝撃度は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に匹敵する。ネタバレは避けるが、全てのサプライズがストーリーに上手く結びつき、一切の無駄がない。MCU/FOXのヒーロー作品に造詣が深いほど、アッと驚く仕掛けになっており、全マーベルファンを満足させることだろう。

 “スーパーヒーロー映画疲れ”が指摘される昨今、MCUも『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以降、マルチバースを展開するフェーズ4&5で苦戦を強いられ、劇場映画の興行成績にも影響が見られた。『デッドプール&ウルヴァリン』では、自虐ネタとしてこれらの問題に触れつつ、“マーベルの救世主”と自負するデッドプールが、観客に再び感動と興奮をもたらすことに成功している。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、本作からMCUのミュータント時代が開幕すると宣言しており、デッドプールやウルヴァリンを中心とするミュータントたちの今後の活躍が大いに期待できそうだ。(編集部・倉本拓弥)

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