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韓国スパイアクション『シュリ』再上映が実現 デジタルリマスター公開決定

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月26日 9時0分

 日本でもヒットしながら、近年は“幻の傑作”になっていたという韓国映画『シュリ』が、『シュリ デジタルリマスター』として9月13日から全国公開されることが発表となり、ポスタービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、南北対立をテーマに男女の悲しき恋を描いたスパイアクション。要人暗殺事件を捜査する韓国情報部員ユ・ジュンウォンが、犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追跡するうちに、南北両首脳を狙うテロの脅威を知り、事態を解決するために奔走する姿を描く。

 1999年2月13日に韓国で公開されると、『タイタニック』を超える621万人を動員し社会現象に。日本でも東京国際映画祭での上映を経て翌2000年に公開され、ハリウッドに匹敵する本格的なアクションや、複雑な政治背景を反映した悲劇的な恋愛ストーリーが話題を呼び、当時の韓国映画としては破格といえる、興行収入18億円を突破するヒットを記録した。

 韓国映画ブームの先駆けともいえる本作だが、その後、韓国の出資会社側の事情で上映権が宙に浮いてしまい、劇場上映・配信などができない“幻の傑作”扱いになっていたという。監督のカン・ジェギュは、そんな状況のなかで自ら権利交渉を重ね、韓国での公開から25年というアニバーサリーイヤーに合わせて劇場再上映がかなうこととなった。

 当時すでに大スターだったハン・ソッキュが主演を務め、『パラサイト 半地下の家族』『JSA』のソン・ガンホや『オールド・ボーイ』『悪魔を見た』のチェ・ミンシクが共演。ヒロイン役のキム・ユンジンは本作が映画初出演だったが、後に海外ドラマ「LOST」などハリウッドにも進出した。今や韓国映画界を担う存在となったキャスト陣の熱演が、デジタルリマスターによって、スクリーンで鮮やかに蘇る(編集部・入倉功一)

映画『シュリ デジタルリマスター』は9月13日よりシネマート新宿ほか全国公開

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