超巨大竜巻からどう逃げる？実在ストームチェイサーも称賛『ツイスターズ』本編映像が公開

　スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務め、巨大竜巻の脅威を描く映画『ツイスターズ』（全国公開中）の本編映像が公開、無謀な竜巻破壊計画に挑む主人公たちが容赦ない竜巻モンスターの急襲に逃げ惑う、臨場感あふれる映像が収められている。

　本作は、富士山より高く新幹線よりも速い竜巻モンスター「ツイスターズ」が群れをなして襲来するオクラホマ州を舞台に、気象学の天才・ケイトや、危険を愛する竜巻チェイサー・タイラーら寄せ集めチームが、決死の“竜巻破壊計画”に挑むアクションアドベンチャー。アカデミー賞候補作『ミナリ』のリー・アイザック・チョン監督がメガホンを取り、ケイト役を『ザリガニの鳴くところ』のデイジー・エドガー＝ジョーンズ、タイラー役を『トップガン　マーヴェリック』のグレン・パウエルが務める。

　この度、ケイトやタイラーたちが、闇夜のなかで竜巻モンスターの急襲を受ける本編映像が公開。“竜巻モンスター”の猛攻から一時的に逃れ、モーテルに避難していたケイト＆タイラーと、そこに居合わせた一般市民。しかしそこにも竜巻の危険が迫る。建物ごと吹き飛ばす驚異の威力を前にしたケイトは、少しでも風を受けにくく、飛ばされた物体にも当たりにくい空のプールへと全員を誘導、逃げる彼女たちの背後で、車は軽々と吹き飛ばされ、大看板も破壊され、さっきまで避難していたモーテルは崩壊寸前。30秒ほどの短い映像だが、竜巻の驚異の破壊力が伝わる映像に仕上がっている。

　『ツイスターズ』が見せる圧巻の映像を、実際に竜巻や雷などを追う日本人ストームチェイサーも絶賛している。雷の写真をメインに竜巻など様々な気象現象の写真や映像を撮影している写真家にしてストームチェイサーである青木豊氏と、本作の舞台でもあるアメリカ・オクラホマ州にも足を運び、劇中さながらの巨大竜巻を数多く追ってきた日本人ストームチェイサーの翠勇弥氏。2人とも本作について「最高の映画でした！」（翠）、「最初から最後まで見せ場が続く、とにかく激しい映画でした！」（青木）と興奮を疾風の如く熱弁。

　そんな本物の二人が、特に口をそろえて絶賛するのが、劇中のリアルな描写だ。実際にアメリカでの活動経験を持つ翠は、「プールに隠れるシーンは間違ってないんです。実際に車に乗ると車ごと弾かれちゃいますし、頭を低くして立たないように、水道管にしがみつくのが1番被害を抑えられると思います。実際の対処法を教えてくれている部分もありますよね」と解説。青木も、「もし竜巻チェイサーを目指しているなら、まず知識を身につけてほしいですね。知識を備え、平常心を保つすべを学ぶこと。もしものときにパニックになったら終わりです」と語っている。（編集部・入倉功一）