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櫻坂46・藤吉夏鈴、自分の“好き”だけじゃダメ…初主演映画で実感した変化と演技への思い

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月5日 7時32分

 監督を中心に、大勢のスタッフ・キャストが関わる映画の撮影現場は、何より特別な体験になったようだ。

 「グループには6年ほど在籍しているので、ある程度自由にやれることに慣れてしまっていたんだと思います。でも今回は、誰かが思い描く人物にならなくてはならない。それがすごく難しくて、毎日必死で……でも終わってみると、とても刺激的で贅沢な時間だったなって思います。新しい経験ばかりで、本当に楽しくて。去年の夏ごろの撮影で忙しい時期だった気もするのですが、あっという間にすぎていってしまった感じです」

どんな感情も大切に

 櫻坂46として制作やライブに取り組む日々のなか、ドラマ「アオハライド Season2」(WOWOW)、「作りたい女と食べたい女 (シーズン2)」(NHK)への出演など、近年は芝居の仕事にも精力的に取り組んだ。藤吉にとって演技とは「新しい感情に出会える場所」だという。「プラスな感情もマイナスな感情も全部知りたいんです。これからもいろんな感情に出会いたいですし、演技のお仕事でもたくさん出会えたらいいなと思っているので、もっともっと、やらせていただきたいです」

 そうして演技への熱い思いを語る藤吉だが、言葉で自分の感情を表現するのは苦手。「言葉にすることがすごく下手なので、自分が話すのはやっぱり怖いです(笑)。『トロッ子』ではモノローグもあってセリフが多かったので、普段の自分のキャパを超えたというか、(話しすぎて)意識が遠のく感覚がありました。今振り返ると、それも楽しかったなって思うんですけど。でも、誰かと話すことはすごく好きなので、聞くのが専門です」

 だからこそ、高石あかりや久間田琳加など、同世代の共演者とすごした時間は刺激になった。「高石さんも久間田さんもすごくかわいらしい方なんですが、撮影現場では姉御肌というか。誰かとお話をしている時も堂々としていて、集中している時の目がすごくかっこいいんです。私はぜんぜんそんな感じではいられなくて。たぶんそれは、いろいろな経験を積んできたからこその肝の据わり方だと思うので、私も、もっといろいろなことを経験したいです」

 自身にとって、大切な一歩となった初主演作について「皆さんせわしなくお忙しい日々を送っていらっしゃると思いますが、この映画を観ている時が、心安らぐ時間になってくれればいいなと思います。絶対にハッピーな気持ちで終われる映画になっているので、気負わずに、とにかく楽しんでいただきたいです」という藤吉。

 ちなみに、櫻坂のメンバーに本作を観てもらいたいか尋ねると「観るねって言ってくれるメンバーもいるので、感想をもらいたいんですが、めちゃくちゃ恥ずかしくもあります。ちょっといじられる未来が見えるというか」と笑みを浮かべる。

 「お芝居のお仕事をするといつも誰かが観てくれるんですが、それでからかってきたりもするので、今回もいじられるんじゃないかなって。メンバーの山崎天なんかも、すごいですから(笑)。でも、それがありがたくて嬉しいんです」(※高石あかりの「高」は「はしごだか」、山崎天の「崎」は「たつさき」が正式表記)(編集部・入倉功一)

映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』は8月9日より全国公開

ヘアメイク:渋谷絵里奈/スタイリスト:市野沢祐大(TEN10)

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