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ダークすぎた『インサイド・ヘッド2』“恥”が出てくるバージョン「二度と観たくない」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月3日 23時48分

 本作の悪役的立ち位置となるのがシンパイだが、その感情は驚くほど優しく描かれている。マン監督は「僕はシンパイの描写の仕方をとても誇りに思っているよ。シンパイは悪役ではあるんだけど、彼女自身はそういう風には思っていない。『なぜ僕たちは不安という感情を持つのか』と専門家たちと話した時に、『それはあなたを本当に守ろうと、助けてあげようとしてそこにいる』と言われたんだ。その時に、ヨロコビとシンパイは両親みたいな感じだと初めて気付いた。何が子供にとって一番か、ということでただ争っている。どちらも愛ゆえであり、どちらもちょっと間違っているんだ」とほほ笑んだ。

 そして本作には、シンパイがライリーを本当に守ろうと、助けてあげようとしてそこにいることが痛いほどわかる美しいシーンがある。マン監督は「あれは本当にラストで加えたもの。オリジナル版の脚本家のロニー・デル・カルメンのアイデアでね。彼とオリジナル版の編集者ケヴィン・ノルティングをコンサルタントとして招いたんだけど、ロニーは“両親が娘のためにただ最善を尽くそうと頑張っている”という僕たちがやっていることを観て、“だけどやりすぎてしまって後悔している”ことを示すこのアイデアを提案してくれたんだ。素晴らしいアイデアだと思ったよ。それこそ僕たちがあのキャラクターでやりたかったことだから」

 「彼女はライリーを傷つけようとなんてしていない。ただ暴走してしまって、ライリーの人生で起こることに打ち負かされ、傷ついただけ。それは多くの人々が共感できることだと思う」とマン監督。「この映画を日本で公開することができてとても興奮しているよ。僕はこの映画を監督するにあたって自分の人間としての脆さについてたくさん話すことになったんだけど、ティーンエイジャーの時は“今こんなことを感じているのは自分だけ”だと思ってしまいがちだ。変だと思われたくないから、その思いを口にすることを恐れてしまう。だけど僕がそういう思いを口にするようになって気付いたのは、そうすれば他の人々も『わたしもそう! 怖くて言えなかったけど』と言うということ。どんな年齢でだってそうだけど、特にライリーの年齢では、自分は本当に独りぼっちだと感じがちだ。だからこそこの映画で“あなたは自分が考えるほど独りぼっちじゃない”と表明できたことを、とてもうれしく思っているよ」(編集部・市川遥)

映画『インサイド・ヘッド2』は公開中

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