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本木雅弘主演、倉本聰構想60年の渾身作『海の沈黙』が11月公開!小泉今日子ら豪華キャスト集結

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月9日 6時0分

 巨匠・倉本聰が長年にわたって構想し、「どうしても書いておきたかった」と語る渾身のドラマを、本木雅弘主演、『沈まぬ太陽』や『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』などの若松節朗監督のタッグで映画化した『海の沈黙』が、11月22日に公開されることが決まった。

 本作は、倉本が60年前から抱え込んできたという「美とは何か?」をテーマに、一人の天才画家の悲劇を描いた物語。人々の前から姿を消した天才画家が秘めてきた想い、美と芸術への執念、そして忘れられない過去が明らかになる時、至高の美と愛の全貌がキャンバスに描きだされる。

 かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した孤高の画家・津山竜次を本木が、竜次のかつての恋人・安奈を小泉今日子が演じるほか、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂、菅野恵、萩原聖人、村田雄浩、佐野史郎、田中健、三船美佳、津嘉山正種ら、日本映画界が誇る豪華キャストが共演する。

 初の倉本作品となる本木は、「黙する孤高の画家という難役にもがき苦しみましたが、40年来の同志である小泉さんとの共演にはリアルな感慨もあり、熟練の若松監督と中井さんの支えによって、不思議なアンサンブルが生まれました。観る者を突いてくる美への教訓、追憶という哀しいぬくもり、倉本先生が語る世界の奥深さを皆さまと共有できれば嬉しく思います」とコメントを寄せている。(高橋理久)

倉本、若松監督、そしてキャストらのコメント全文は以下の通り。

倉本聰(原作・脚本)

60 年前から抱えこんできた僕にとっての大きなテーマがある。美術品の贋作というテーマである。美術作品の価値というものは社会的権威によって保証される。だがその価値基準は元々極めて主観的なものである。だから世の中には贋作が絶えない。過去に日本にもそういう事件があった。重要文化財として認定されていた一つの美術品が贋作と判明し国の指定から外されたのである。美とは何なのか。権威とは何なのか。これは、そうした矛盾に立ち向かった一人の天才画家の悲劇である。

若松節朗(監督)

老いてなお創作に情熱を燃やす脚本家、倉本聰さんの今回のテーマは「美とは何か?」
この映画化にあたり僕にとって、いつにも増して大きなチャーンジとなりました。
幸い本木雅弘、小泉今日子、中井貴一始め多くの芸達者な俳優陣が結集し見応えのある映画になったと自負しています。この作品は制作側から観客の皆さんへの問いでもあります。
「美とは何か?」皆さん其々の美を見つけて頂きたいと思います。

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