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『フォールガイ』規格外アクションを支えた日本人スタントマン スーパー戦隊&エイリアンにも参加した浅谷康の奮闘

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月17日 20時3分

 ライアン・ゴズリングが超一流のスタントマンを演じたアクション映画『フォールガイ』(全国公開中)。元スタントマンのデヴィッド・リーチ監督が仕掛ける規格外アクションの数々を支えたのは、ハリウッドで活躍する日本人スタントマン・浅谷康(あさや・やすし)だ。プリプロダクション(撮影準備段階)からアクション制作に携わった浅谷がリモートインタビューに応じ、アクション制作の裏側や自身のキャリアについて語った。

全員が納得するスタントにしたい

 『フォールガイ』は、超一流のスタントマンでありながら元カノにはめっぽう弱い主人公コルト・シーバース(ライアン)が、とある映画スターの失踪を機に思いがけない事態に巻き込まれるアクション。浅谷は、格闘シーンのスタントチームとして参加しており、クラブやアパートでのファイトシーン、コルトのチェイスシーンの制作に携わっている。

 プリプロダクションでは、スタント・デザイナーのクリス・オハラを中心にアイデアを出し合い、バリエーション豊富なアクションを考えていった。「日本でいうビデオコンテを撮り、クリスに見せた後、デヴィッド監督から『もう少しこんな感じで』と要望が返ってくるので、それらを擦り合わせていく作業です。アパートメントでのファイトシーンでは、フロアの間取りをもらえたので、段ボール箱とかでラフな間取りを作り、『何か面白いことできないかな?』と和気あいあいとした雰囲気で意見を出し合っていきました」

 スタントマン役のライアンは、自ら積極的にアクションに取り組んでおり、高層ビルから命綱を付けた状態で落下する緊迫のオープニングシーンは「100パーセント本人がやっています」と浅谷は証言する。「ライアンは、プリプロダクションが始まった時から、スタントリハーサル用のスタジオに来ていました。僕たちと一緒にやりたいと話をしてくれて、彼のスケジュールが許す限り、スタジオで一緒にストレッチや運動をしました」

 リーチ監督が本作を「スタントマンへのラブレター」と表現するように、劇中では観客が驚く迫力のアクションシーンが数多く登場する。浅谷も「スタントマンが主役の映画をデザインしているプレッシャーは感じていました」と並々ならぬ思いで参加していた。「世界中のスタントマンが観てくれる作品なので、全員が納得するスタントにしたいとチーム一同が同じ思いで製作していました」

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