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『フォールガイ』デヴィッド・リーチ監督が挑んだ、昔ながらのアクション復活と再発明「スタントの芸術性を讃えたい」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月16日 20時3分

 映画『ジョン・ウィック』シリーズの製作総指揮を務め、『デッドプール2』『アトミック・ブロンド』『ブレット・トレイン』などのアクション映画を手がけてきたデヴィッド・リーチ監督が、自身の原点でもあるスタントマンを題材とした最新作『フォールガイ』(全国公開中)に込めた思いを語った。

 主人公は、とあるアクシデントによって業界から姿を消した腕利きのスタントマン、コルト・シーバース(ライアン・ゴスリング)。ある日、大作映画のプロデューサーから復帰の要請を受けたコルトは、元恋人・ジョディ(エミリー・ブラント)が監督する新作の撮影でスタントの仕事に復帰する。そんな中、映画の主演を務める人気俳優トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の行方がわからなくなる。トムの捜索を依頼されたコルトには、怒涛のトラブルが待ち受けていた。

 映画監督になる前は、スタントマンとして第一線で活躍していたリーチ監督。作品には自身のバックグラウンドを投影しており、コルトのキャラクター像には「僕がたくさん入っている」と語っている。

 「ライアンに伝えることができる逸話はたくさんあった。そして明らかに、彼を演出する上で、引き出せる多くの過去もあった。でも、それは彼の選択によるところも大きいと思う。そして、彼は僕の過去や、僕という人間についてたくさん質問してきた。だから、彼が僕から引き出した部分と、僕が彼に与えたもので役立ったものがあると思う。彼は間違いなく、今風のスタントパフォーマーのハイブリッドだ」

 ライアン扮するコルトは「とても親しみやすく、応援したくなるような人物」とリーチ監督は表現する。「コルトの少し負け犬(勝ち目のない人)みたいなところが好きなんだ。コルトは、アクションをよく見せるために舞台裏であくせく働くが、評価はされない。僕たちも時々、仕事において過小評価されることがある。そんな彼の姿を通して、多くの人がコルトに自分を重ね合わせることができるはずだ」

 劇中に登場する規格外のアクションは、スタントマンが実際に体を張って撮影されたものだ。昨今のハリウッド大作では、危険なスタントは視覚効果を駆使して映像化されることも多い。リーチ監督は、昔ながらの忠実なアクションを観客に届けることにこだわり、CGIの使用を極力抑えて撮影に臨んだ。

 「僕はスタッフにも命じていた。スタジオに企画を売り込んだ時でさえ、『これはスタントマンについての映画なので、昔ながらの現場でのスタントをいくつか実行したい』『その芸術性を讃えたい、本気でやったものが見たい』と考えていた。昔ながらのアクションを復活させ、それらを再発明することをやりたかったんだ」

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