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『フォールガイ』デヴィッド・リーチ監督が挑んだ、昔ながらのアクション復活と再発明「スタントの芸術性を讃えたい」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月16日 20時3分

 スタントマンへの愛はエンドクレジットにも表れており、本作のアクションシーンの舞台裏を収めたメイキング映像が上映される。リーチ監督は「名もなきヒーローたちのスタントを賞賛するもの」だと演出の狙いを明かし、「それらのシーンにはいろいろなやり方がある。ほとんど視覚効果でやることもできるし、スタントをたくさん使うこともできる。僕たちはただ、自分たちが言っていることにお金を注ぎ込んでいるのを、人々に見せたかった。この作品での僕らのアプローチは、『(アクションは)現場でやる』ということなんだ」と強調した。


 また、本編には名作アクション映画へのオマージュがふんだんに盛り込まれており、アクション映画ファンにはたまらないだろう。「ライアンとキャラクターを作り上げる時に、『撮影現場でみんなはどんな話をするんだろう?』という話になった。実際に話しているのは、『あの映画であれが起きた時のことを覚えている?』『僕たちがあれをやった時のことを覚えている?』といった他の映画についてなんだ。僕らはいつも映画を引用している。なぜなら、映画の撮影現場にいる人はみんな、映画作りが大好きだから」とリーチ監督。アドリブのセリフも多く、編集段階でカットされてしまったものも多い。

 リーチ監督が映画監督の道を歩むうえで、スタントマン時代の経験は「必要不可欠なものだった」という。「映画学校を出ていたら、僕は今のような監督になることはできなかったと思う。舞台裏やビロウ・ザ・ライン(スタッフ)で働きながら、僕自身が30年間スタント部門のトップとしてすべての部門と仕事をしてきた豊富な知識と経験が、映画がどのように作られ、すべての部門に何をするように伝えるかについての豊富な知識をもたらしてくれた。なぜなら、僕は多くの監督からそういうことを頼まれてきたからだ」

 「だから、僕がお願いする時は『僕はあなたに何をしてほしいかわかっているけれど、あなたには僕を手助けしてもらわないといけない』と言うんだ。あるいは、些細なことだから、彼らには(何も)頼まず『もっと大局的なことに集中しよう』みたいになるんだ」と続けたリーチ監督。「僕が映画作りに関して持っている知識は、多くのフィルムメイカーたちが持っていないユニークなものなんだ」と自信をのぞかせていた。(編集部・倉本拓弥)

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