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『ブレイド』から26年…ウェズリー・スナイプス62歳の波瀾万丈な役者人生

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月19日 7時3分

 2002年公開の『ブレイド2』は、ギレルモ・デル・トロが監督。全世界興収は1億5,500万ドルで、3部作で最高だ。その2年後には、このシリーズの脚本を書いてきたデヴィッド・S・ゴイヤーが監督も兼任する最終章『ブレイド3』(2004)が公開された。共演には、当時主にコメディー番組で知られていたライアン・レイノルズが名を連ねている。

 だが翌年、スナイプスは、ニューライン・シネマ、ゴイヤー、エグゼクティブ・プロデューサーのトビー・エメリッヒを相手に、500万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こすのだ。スナイプスによれば、ゴイヤーが監督するとは撮影開始の6週間前まで知らされず、脚本への不満も聞き入れてもらえなかったとのこと。それらは契約に反する。ギャラの一部は未払いのままで、過去2作と比べて共演者が白人だらけで居心地が悪く、クルーの中に人種差別的なTシャツを着ている人がいてもゴイヤーは注意しなかったとも主張した。

 しかし、それからまもなく、スナイプス自身が裁判所に呼ばれるはめになってしまう。ふたりの仲間と共謀して行った脱税が発覚し、起訴されたのである。スナイプスは、1996年と1997年、多くのお金が戻ってくるよう虚偽の申告をしたほか、1999年から2004年にかけて、一度も税金申告をしていなかった。結果、スナイプスは有罪判決を受け、3年の懲役を言い渡された。

 刑務所入りをしたのは2009年12月。2013年4月に出所し、その後3か月は自宅監禁。裁判の間は国外に出ることができなかったため、ブラジルでロケを行う『エクスペンダブルズ』(2010)への出演は諦めざるを得なかった。だが、2013年の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』で、ついにスタローンとの再コラボレーションが実現する。『ブレイド3』以降、『クロッシング』(2009)以外はすべてビデオスルーだったスナイプスにとっては、久々の劇場復帰となった。

 近年は、スパイク・リーの『シャイラク』(2015)、エディ・マーフィが主演する 『ルディ・レイ・ムーア』(2019)、やはりマーフィ主演の『星の王子ニューヨークへ行く2』(2021)などに出演してきた。『ルディ・レイ・ムーア』は賞レースで健闘したし、『星の王子2』はヒットしたとはいえ、これら3作はすべて配信だ。そんなところへ、期待の超大作『デッドプール&ウルヴァリン』でブレイド再演の話がやってきたのである。

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