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梶原善、全ての三谷映画に出演した唯一の俳優に!

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月17日 12時4分

 三谷幸喜監督が17日、自身のXに投稿した『スオミの話をしよう』(9月13日公開)の撮影日誌「1年前のスオミの話をしよう」から、三谷作品の常連でもある梶原善が、三谷の監督した全ての映画に出演した唯一の俳優であることが明らかになった。

 三谷監督が、舞台「紫式部ダイアリー」(2014)、ドラマ「わが家の歴史」(2010)、大河ドラマ「真田丸」(2016)&「鎌倉殿の13人」(2022※語り)などで組んできた長澤まさみを初めて映画の主演に迎えた本作。ある日突然、長澤演じる大富豪の妻スオミが失踪し、現在の夫(坂東彌十郎)と元夫たち(西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆)が集結。事件の解決に向け一致団結するはずが、「誰が一番スオミを愛していたのか。誰が一番スオミに愛されていたのか」というマウント合戦と化し、同時に彼らの思い出の中のスオミがまるで別人であることが浮かび上がっていく。

 13日より三谷の公式Xで連載開始となった「1年前のスオミの話をしよう」は、三谷監督が約1年前の『スオミの話をしよう』のクランクインからアップまでの裏側をつづったもの。17日投稿分で取り上げられたのは、スオミと、元夫で血の気の多い庭師・魚山(遠藤憲一)の食事シーン。有楽町にあるトスカーナ料理の名店「サバティーニ・ディ・フィレンツェ 東京店」で撮影された。

 本シーンでレストランの店員役で出演した梶原善は、三谷脚本の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の善児役でも猛反響を呼んだが、実は三谷監督の映画すべてに出演。『ラヂオの時間』(1997)、『みんなのいえ』(2001)、『THE 有頂天ホテル』(2006)、『ザ・マジックアワー』(2008)、『ステキな金縛り』(2011)、『清須会議』(2013)、『ギャラクシー街道』(2015)、『記憶にございません!』(2019)に続く出演となり、三谷監督は「僕が監督した全ての映画に出演している唯一の俳優。もはや縁起物なので、今回もワンシーンだけ出てもらった。「俺、他の監督の映画だったら、もうちょっといい役もやってるんだけどなあ」とぼやく善。今回も絶妙な表情をいくつもありがとうございました」と梶原への信頼をにじませている。

 ちなみに、レストランといえば梶原は三谷脚本の名作ドラマ「王様のレストラン」(1995)ではフレンチレストラン「ベル・エキップ」でパティシエの稲毛を好演していた。

 なお、梶原自身の三谷監督への信頼も相当なもので、昨年5月に開催された第41回向田邦子賞贈賞式では梶原の涙のスピーチが話題に。「鎌倉殿の13人」の脚本で同賞を受賞した三谷幸喜に祝福の言葉を述べる際に「僕は38年間三谷さんと一緒にやっていて、十分三谷さんにはいい思いをさせてもらったので……」と涙ながらに三谷への感謝を語っていた。(編集部・石井百合子)

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