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米津玄師、宮崎駿との出会いで音楽人生折り返し 新アルバム「LOST CORNER」に込めた全て

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月22日 7時32分

『君たちはどう生きるか』主題歌は「最大級の誉」

 『君たちはどう生きるか』の主題歌「地球儀」は、宮崎監督との出会いから5年、制作期間4年を注いで完成した。静かな曲調の中に生きていく希望の光がキラリと輝く楽曲は、生と死が渾然一体となった不思議な世界に迷い込んだ主人公がたどる旅路を締めくくるにふさわしい1曲となった。かねてより宮崎監督を敬愛していたという米津は、「宮崎さんと向き合ってお話できる機会があるなんて思っていなかったし、あの体験は、走馬灯の一番最初に浮かんでくるものだろうなと思います」とにっこり。

 「子どもの頃からごく当たり前に、宮崎さんの作った映画を観てきました。漫画版の『風の谷のナウシカ』はエポックメイキングな体験をした作品です。自分の中の大きな根っこの部分は、すべて彼から得たものなのではないかと思うくらい」とあらゆる影響を受けてきたそうで、「自分で音楽を作るようになってからは、宮崎さんご自身に対する興味も高まりました。ものすごい熱意を持って、作品を作り続けてきた方。決して宮崎さんと同じようにはできないけれど、やっぱりああいった熱意やひたむきさは絶対に忘れちゃいけないなと思います。ドキュメンタリーや書籍を見返しては叱咤激励されたような気持ちになる。北極星のような存在で、宮崎さんを基軸に動いているようなところがあります」と並々ならぬ敬意を表し、「『地球儀』を作れたことは、少なくとも今までの人生において最大級の誉」だと熱を込める。

 さらに「おそらくこれ以上光栄なことはないだろうなと思うので、あの体験を大事に抱えてやっていけたら、もうそれでいいよなという気持ちになって」とほほ笑みながら、「それ以前にはとても戻れないというか、むしろ原点回帰して、子どものような無邪気な気持ちで音楽を作ろうという気持ちに至りました。『LOST CORNER』に入っている曲も、『地球儀』以降に作ったものはほとんど一人で作っています。自分は最初から、パソコンとかマルチトラックレコーダーに打ち込んだりしながら一人で音楽をやっていたんですね。その頃はとにかく楽しくて、ただただ『曲を作りたい』という気持ちで学校から急いで帰ってきたりして。もう一度、そういう気持ちで音楽に向き合っていきたいなと思いました。『地球儀』を折り返し地点にして、山を登って下りているようなイメージです」と話す。

「失くすために生きている」

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